残暑お見舞い申し上げます。

 お盆ですが、暑い日がいぜんと続いていますね。しかしここ山の自然は確実に秋を迎えようとしています。蝉の声もクマゼミに混じってミンミンゼミの声が聞こえて来ました。朝夕の風に秋の気配を感じています。と言ってもこの残暑は中々厳しいものが有ります。
 
 工房では一応お盆休みにしていますが、昨年失敗に終わった玄猪香合を作っています。昨年の経験から土を変えてみましたが、今の段階では順調に進んでいます。昨年は8分乾きであと少しという段階から底切れして悉く無念を感じました。どれだけ作ったでしょうか。呆れるくらいです。

 HPに色々手を加えています。もっと伏原窯の情報を載せたいと思っています。

8月3日に珍しいお客さんが来て下さいました。歌手でもありこの頃はNHKの朝ドラに名わき役で出てられる佐川満男さんが私たちの友人とともに焼き肉パーティーに参加されました。なかなかの紳士で家族のみんなも感心していました。お土産に最近出版された画集をくださいました。テレビの番組で旅をされそこで絵っを描くということで、なかなか細かい構図に感心し、こころ細やかさに惹かれました。 

佐川満男画集

HPの変更に大忙し

 HPを大きく変更しようと思います。ヘッダーを夏らしく明るい写真で編集してみました。各項目に多くの写真を掲載し、より親しみやすく、仕事場を身近に感じてもらおうと思っています。

 工房に立ち寄りやすい環境を作っていきます。直に水間焼を手にして頂きたいので、またそこからきっと新たな発見が生まれると確信いたします。

 今回はそんな思いも込めて従来とは一変して、作り手の顔が見えると同時に作り手の思いまで感じられるHPを作ってまいります。

どうぞ、よろしくお願い致します。;

 

乾山陶器への挑戦

乾山写しは京都に行けばゴロゴロ山ほど出会うでしょう。今更なんで?ともお思いでしょうが、実は自分は焼き物を始めたときからいずれは乾山をという思いはしきりに持っていました。

五十を過ぎ、この頃は今まで経験した事が少しづつ発酵して来た思いがあります。やはりこの時期まで時間が必要だったのでしょうか。そんな事を思いながらようびの真木さんに背中を押されて、この3年間心に思っていた土を300キロ京都の土屋さんに作ってもらいました。

最低300キロがワンロットなので、まあ、最低のロットで購入いたしました。オリジナルの土です。この土で一本柱を立てることにしました。

かなり時間を掛けて考えた結果です。色々な展開が出来ると思います。鉄絵、呉須絵、色絵、化粧土の改良が急務の課題ですが、アイデアは面白いものが有ります。

はじめは簡単な雑器に鉄絵をしてみようと思っています。皿、鉢、湯飲み、飯茶碗。

HPに出しますので見てください。良かったら買ってください。

「都ぶり」という言葉を使って乾山陶器に迫っていこうと思います。元禄時代の都の、今で云う空気感がどの様であったか?チーム乾山が技術を駆使して新しい表現に挑戦していった作品が、いかに都の人々の美意識を駆り立ってていったか、今に通じる面白さが十分に汲みとれるのですが。

6月の楽しみ

今年は6月に入り早々と梅雨入りになりました。

例年より一週間は早い様に思います。いつもなら梅雨入り前にある真夏日に一度海に出かけることを楽しみにしていたのですが今年は叶いませんでした。

代わりに笹ユリが早く咲き始めた様に思うのですが。この時期の楽しみは朝の散歩にお目当てのポイントに咲き出したユリを見つけることです。今日も昨年から目を付けていた場所で2本の百合を頂いてきました。まだ蕾が5センチ程ですが一週間もすれば咲き出してくるでしょう。

笹ユリが咲きはじめて行く風情は何とも優雅で、一日一日が楽しみの連続です。

立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花、なんて小さい頃から聞き慣れた言葉ですが、日本の女性の美しさを百合が象徴している様に思います。

また間もなくすればホタルも飛び交いだすでしょう。百合の香りをききながら、ホタルを観る。河鹿の鳴く声。6月の山のくらしの楽しみです。



薬味入れの見本が焼けました。

薬味入れ薬味入れの見本が上がって来ました。小紋を風呂敷包みにした様にデザインしてみました。思った様な出来栄えに満足しています。高さが4センチ程のものですが空間を残し、あまりひつこく無い様に仕上げました。早速、ようびさんに送ってご意見を伺います。
小紋は伏原窯の得意とするひとつですが、この図案はかわらけ盃にも使い、錫の銚子の蓋にも使ったように、気に入っています。今回は薬味入れにも使いましたが、まずまずの出来だと思います。

         

薬味入れ 細かい作業ですが小紋の好きな人には気に入ってもらえるように丁寧に書き込んでいます。

薬味入れまた、これとは違って季節の文様も面白いと思っています。いづれデザインいたします。

六月父の日特集にエールコメント

6月に入って今年はすでに近畿地方に梅雨入り宣言がでました。衣替えで半そでの白いセーラー服がまぶしい気節ですが、今日は肌寒く雨が降っています。

HPで「父の日」の特集を打っています。マグやカップ、今までに無かった色使いの作品を出して見ました。祥瑞の大きなマグカップは色々な図柄が豊富に取り揃えて居ります。色祥瑞は珍しいでしょう。呉須の色合いが微妙に違っています。濃いもの、淡いもの、図柄によって変えています。丹念に書き込んでありますが、一つひとつの「線」が一定の力と柔らかさを均一な関係で保ちつつ描き切るのはなかなかのものです。

我々の特徴の一つに、一見あまり目を引くという特殊性は感じられない様にわざわざ仕上げてあります。

東京のある工芸店に、染付の仕事を見せた事がありますが、なんと、そこの店主はこの染付を見て印判ものかと聞いたぐらいですから、驚きました。あまりにも楽々と仕事がされていて取ってつけた様なイビツな線が一つもないから、手描きと思わなかったのでしょう。普段使いの食器にここまでの描き込みをした作品は実はどこにもないのです。

今、皆さんにお見せしているこのカップは、まぎれもない世界でひとつのカップです。大ぶりですが驚きの軽さです。この写真を撮って頂いたカメラマンの方もこの作品の「かろみ」をどのように撮ろうかと大変苦労されていました。

「かろみ」食器にとって一番重要な要素です。そこが出来てはじめて文化といいたいですね。

一度手にしてこの感覚を味わって下さい。ビールが入ればビールの重みを、飲み終えた後はカップの心地いい重みを感じて頂きたいものです。

ウェブ上では感じられにくい世界を言葉で表現してみました。

私たちは器の奥深い世界を普段使いの食器に託しています。

出会い銀ラン

銀蘭何か予感が有ったのでしょうか。いつもの様に朝の散歩ですが、その日は何か進路を変えてみようかなという思いがしたのでいつもの反対の道を行くことにしました。

5月半ばヤブデマリ、ヤブ紫陽花など白い花がたくさん咲くようになってきました。樫や椎の花があの独特のにおいをはなって、むせかえります。

この時期はまだ田圃に水は入っていませんが、農家の庭先には苗しろが用意されて田植の準備は着々と進んでいます。

もうこの道を何年歩いているのでしょうか?この時期になぜいままで見つけられなかったのでしょうか?

銀ランです。確かに銀ランでした。少し時期は過ぎていますがまだなんとも言えない涼やかな凛とした姿にこころが洗われます。

この出会いで私は一瞬にして何かが変えられたように感じました。

言葉での説明は難しいのですが今までの自分が一気に上昇された様な思いでした。

それは一瞬の出来事ですがパッと心が胸が開いたようで何とも清々しい軽やかな思いがされました。そしてもう後戻りが出来ない新しい世界に入ったような思いがされました。

シンプルisベスト

五月は作品作りに専念することを位置づけています。


いよいよ方向もはっきりしてきました。考えがシンプルになってきたのは、今までのいろいろな出来事一つに纏まってきたせいでしょう。まだまだやることの多さは変わりませんが、手ごたえを感じてきたのは、大変勇気づけられると伴に嬉しいことです。


こつこつと少しずつですが積み上げていくことの楽しみはどの仕事も変わりません。自分たちをあまり規定しないように、軽く自由にと思いますが心身のバランスを崩していたりすると、ついついあせって次の一手が遅れて悪循環になってしまいます。

ミヤコワスレ


振り返って思うにいつもの事ですが何かが変わろうとする時、そのきっかけはいろいろな要因が重なって、自分ではどうにもならない状態に落ち込んでいくものですが、その時こそが自分は何をしたいのか!が心底から思わされる状態だと思います。そこが、その想いが本当の自分だと思います。願いがはっきりするまで苦しんでいくのでしょうね。

            


シンプルイズベスト!が信条です。複雑な今の世にこれで生きていくのは至難の技かもしれませんが、生涯を通じてシンプルライフを生きたいと思います。

朝の出会い

ゴールデン・ウイークも終わり、山にいつもの静寂が戻って来ました。朝の散歩も今が最高のいい気持ちになります。

山に目を凝らすと此処かしこに白い花を見つけることができす。今時分から6月初旬まで私の好きなホウの花を山々の場所によっても違いはあるのですが見つけるのが楽しみになっています。

五月の風にゆらゆら揺れるホウの花をみると、「おーい、」と声を掛けたくなります。朝の楽しみの一つです。

金蘭が咲きました。昨年、思いがけずに出合ったものですから、自宅の庭にと移してきました。

移してしばらくは咲いていたのですが、どうもおかしくなったようで、枯れたのか、病気になったのか、大変心配していたのですが、この春、元気に芽が出てきてくれたので、家内ともども大喜びでした。

 ネイチャー金蘭

金蘭の咲くわきには銀蘭が咲くと云われていますが、この辺では銀蘭は見かけたことはありません。

一度北陸でいたときの事ですが、銀蘭の群生を見たことがあります。その時には、金蘭を見ることはできませんでした。

朝の散歩で出会う花々に、こころがときめき、一日中幸せを感じさせてくれます。

源の力

五月に入って山の緑がまぶしいくらい鮮やかになって来ました。陽気と伴に何か慌しく周辺が変わろうとしてきました。

仕事も6月に向けて大変忙しくなってきました。このHPで父の日特集を打ってみようなんて考えています。なんせ、色んな事が初めてなもんで、ばたばたとしてまとまりのつかない状態ですが、一つひとつやって行くばかりでしょうか。

ここ3年個展をしないで卸に精を出してきましたが、ぼちぼち周りから展示会の催促がきて、うーんと、うなっています。

正直自分の中からも表現のエネルギーを大いに感じているので、よーし、やるぞお!とは思っているのですが、後もうひとつ何かが足っていないなあとも感じています。

今日も整骨院の先生に診てもらいました。体調はだいぶん回復して来たのですが、完全復活までにはまだ4合目、5合目かな?ということらしいです。

そうとう身体を酷使してきたのですねえ、自分では気づかないのですが。

でも、エネルギーの源のところまでやっと治療が出来るようになったということらしいので、徐々に源からの本来の力が出てくる様になると思っています。

まだ、気と心と体がひとつになっていない様に感じています。それが今の自分の周りの状態に反映されています。

ひとつに纏まる力が今後の大きなステップになっていくことも、今大いに感じています。後、もう少しだと思っていますので、宜しくお願いいたします。

画期の4月

4月23日(木)昨日から用意した木積の宮下さんの筍をお土産に久ぶりに曽根崎にある工芸店ようびに行きました。

三時近くに着きましたが、いつも止める駐車場が改装か、ひょっとすればつぶれたのか?昨年末にプリペードカード一万円を買ってしまったので、え!という思いです。悔しいです。

先客さんが居られましたが、懐石料理店の今村さんでした。お会いするのは初めてですが、筍の件で宮下さんのルートをお世話させてもらいましたので、いきなり親しく真木さんから紹介されました。

本年の筍はこの20日からの一週間が最盛期で今が最高のものだそうです。なかなかこのタイミングで持って来れないのですが、本年は一番いい物を持って来れました。

真木さんも今村さんも大変お喜び下さいました。今度今村さんのお店に連れて行って下さるそうで、楽しみが増えました。

大阪はおいしい物がおおくて食に関してはやはり日本一と感じています。口の肥えた方々が多く、お金を出したら出したなりに、また安くても味は落ちないお店でないとやっていけない土地柄ですね。

小さい頃から父によく難波に連れていってもらって、ここはおいしいのどこのお店は安いのとうまいもん巡りを楽しんだものです。

大阪で独立した限りはうまいもん食べさすお店に食器をつこてもらいたいと思ったもんです。

ようびさんはそんな食器一筋に生きてきたお店で大阪ならではの文化だと思います。

仕事の話になりますが乾山陶器の方向に行こうというお話になってきました。古清水の写しや仁清ものを3年やってきました。がいよいよ乾山陶器に入っていこうとなり、土のテストからやって行こうと思います。

乾山展を観てこの3年積み重ねてきた物がいい勉強になっていることを実感しています。

新たに挑戦する意欲がふつふつと出て参りました。陶芸は一朝一夕に思ったようにはなかなか行かないものですが、こつこつ積み上げていくと色んな出会いや発見があって楽しいもんです。まあ、これが私の人生でしょうか。

面白いので伏原窯奮闘記乾山写しなるものでも連載いたしましょう。

4月の転機

昨年の年末から長く神経痛を病んでいました。第3頸椎の軟骨が減ってきたのと背筋や全体の筋力の低下も重なって、左の腕が上がらなくなって、いわゆる50肩ということですね。

身体の行き詰まりともに仕事の転機も来ている様に思えています。

心の内からもっと、もっとという想いが込み上げて来るのですが、身体とのバランスを欠いていて大きなため息を吐いては、気分も塞がって行きました。

思い切って知人の紹介で整骨院の先生に掛かりました。4月7日から週3日のペースで脊椎の矯正をしてもらっています。

有難いですねえ。一日一日痛みが取れてきます。と伴にやる気、希望が体の内から湧き出てきます。良い先生に御縁を頂くことができました。

日に日に轆轤に座っても腰の痛みがあまり感じられなくなりました。希望が出てきました。うれしいですね。

ここ3年は古清水の写しを中心に大変細かい仕事が続き、神経も身体も気づかない内に相当無理を重ねたのでしょう。

工芸店ようびとのタッグで出来た仕事です。大きな収穫を頂きました。

これからは身体や心をもっと気づかっていきたいですねえ。

100歳まで現役で物を創ってみたいと思っています。これから歳を重ねながらどんな陶芸が出てくるのか、本当に楽しみなんです。長い長いマラソンの様でいつまでもモチベーションを持続させながら張り切っていきたいと思っております。

乾山展に行ってきました。

京都文化博物館の「乾山の芸術と光琳」展を観て来ました。

緒方乾山が京都 仁和寺の奥、鳴滝泉谷に窯を築いたのは、元禄10年(1699)のことです。昭和初期にその窯跡が発見されて以来、正式な発掘調査はされることはなく全容は長く謎のままでした。

平成12年(2000)に発掘調査団が結成され、5年間に及ぶ科学的調査がされ、結果予想をはるかに上回る種類の遺物が採取されたそうです。

今回の展示はその成果を踏まえ、新しく浮かび上がってきた「乾山焼」を提示する事が目的だそうです。

私は今回のこの展示会で色々な疑問が少しつですが分かってきました。展示会場にかなりの数の陶片が置かれてありました。また、乾山が使用したとされる窯が再現され、また焼成のビデオも流されていました。大変興味深いものでした。

乾山陶器のナイーブなマチュールやディティールがどの様にして出てくるのかが垣間見れたように思いました。

最高の文化ネットワークを持ち、陶画一等の世界に果敢に挑戦していった芸術エネルギーを、こんなにも香雅で日本の美を余すところなく表現出来た陶芸は奇跡のようにも思えるのでした。

驚くほどに小さい窯(錦窯)で丹念に焼上げたのでしょう。それは焼物という物ではなく、土の造形を借りてそこに絵画を転写した立体絵画の様にも思えるのでした。

      乾山展2

用から離れても書、絵画を重んじそれを楽しんで受け入れていく土壌があったればこそだと痛感しました。

日本古来の伝統文化に新しい花が咲いた瞬間を見たようにも思えました。

三条川端から西に、久し振りに歩いてきました。さすが京都です、多くの着物をめした女性を目にしました。少し花冷えの一日でした。

桜のこころ

山桜が色とりどりの姿で咲き誇っています。これから1週間はみごろですねえ。店長日記を読まれた方は、どうぞ御越し下さい。

年々この付近の桜は美しさを増しています。渓谷に咲く桜は、こんなに種類があるのかと驚きます。山桜はソメイヨシノと違って葉と伴に花も咲かせますが、葉の色が大変豊富で濃い海老茶もあれば、うすき色もあり、また花の形も個性的一つとして同じ形はありません。またソメイヨシノは咲いたかと思えば散り際が早く、それに比べこの山桜はまだ長く咲いていてくれます。

私も桜が本当に好きになったのも、だいぶん歳を重ね鑑賞できるようになってからです。
花冷えと云いますが春の嵐がやって来ると、こんなにも待ち遠しくやっと咲いたぞという喜びも束の間、この一塵の風と共にすっかり散ってしまうのですから。
あまりにも儚く、時の移ろいにこころが追い付かぬまま、桜は散ってしまいます。

遠い昔この様なお話を聴かせて頂いたことがあります。「諸法実相の舞い」と題された法話ですが、少し紹介いたしましょう。

 昔、中国の楚の国の山奥に一人、庵を結んで住む僧がいました。朝昼夜と一切経を紐解く毎日でした。或夜、「法華経」を読誦していると、人のいない山中に人の気配がします。表に出てみたが誰もいません。そのことが二夜続いた。三日目の夜、僧の前に美しい女人が現れました。彼女はじぶんが草木の精であることを仄めかし、経を聞いた礼を述べて、僧の前で次の詩(うた)を謡い、舞った。

「それ、非情の草木と雖も、真は無相真如の体なり。一塵法界の心地の上に、雨露霜雪を見ずとも一念一枝の花を献げ、御法(みのり)の色を現わす時、一華開ける春の朝(あした)より、日輪月輪の時を超え、終わりなき色に染める心まで、諸法実相の隔てなし。」

なんとも美しい光景でしょうか。春の夜のかがり火に舞う能のようで、幽玄な世界に誘われます。

春、桜を観るとこの情景が脳裏に現れ、時の移ろいの中でしか見せない「諸法実相」の真の姿が感じられます。

静寂のひと時

 金曜日から、3日間おやすみを頂き京都に出かけて参りました。鞍馬寺からまだ北へ4キロ程行き、百井分かれで山道に入っていきます。また、このルートともうひとつに八瀬大原から回るルートとがあります。

 4日、川端通りの桜は五分咲きでした。北に行くほどに蕾は固く、山のこぶしももう一歩という感じでした。


 琵琶湖に流れる安曇川の上流に、かれこれ二〇年は行く様になりました。静寂を求め、自然の霊気に心身を包み、瞑想をしてきます。こころを開放してきます。

 今年は、話によれば三月の上旬は雪で通行が大変だったそうですが、今年は中旬過ぎから、あっという間に雨や春一番で雪が瞬く間に無くなったそうです。

 世間から断絶された初春の山間で、静かな時間を持つことが出来ました。

 ここは京都北山修道院という万教を超えた「心のふるさと」、誰もが帰って来れる憩いの宿として存在しています。


 川のせせらぎを聞き、自分を見つめることにたっぷりと時間を費やして参りました。

春の始まり。

箸置きの素焼が焼あがりました。釉掛けをし丁寧に仕上げをし、今晩本焼きをします。
小さい電気窯で焼くので、明日の昼までには焼き上がるでしょう。
工房を3時過ぎまで留守にしていました。ようびから留守電が入っていました。
早速、折り返しの電話をしました。「もしもし、」、、、。筍の注文です。ここの木積の筍は京都を上回るおいしさが定評です。この何年間はようびさんに、その日の朝掘りをもって行きました。真木さん、絶賛です。

H20・3・29箸置き焼上げ1ああ、何か今日は一気に桜も咲き出して、春、春、春。春ですねえ。今夜はセリーグも開幕です。
もちろん、タイガースファンとしては今年の優勝を願っていますが、、、、!やっとこの季節が始まったという思いもひとしおです。そして今年もどんな夏がやってくるのだろうか、という想いになってきました>
仕事に夢中になって、今まで以上の作品に挑戦しょう、という気持ちになるのも、今日が春の始まりだからでしょうか。29日夜窯出し、良好に焼けていました。
明日から小紋の絵付けに入ります。

やはり仕切り直し

結び紋箸置き制作工程1 

 箸置きが難航しています。時間の中で何もかも押し揉めて、段取りを一つでも省こうなんて、どうですか?

 案の定、窯からの答えはばたついた気持ちだけの作品となりました。私たちは何を一番大事にしているのかが問われました。

 手間、暇を掛け丁寧に仕上げていく中に、他と違った密度の濃い作品が自然と作られていくことの原点に還ることを、もう一度考えさせられました。                     昨年の暮れに焼き上げた小紋の箸置きです。今回はもう少し高くし小さくしました。

    結び型小紋箸置き

小紋箸置き

25日締めに間に合そうと結び型の小紋箸置きを急いで作っています。こんな時に限って、いろいろな事件に出会います。一日夜なべで作った品物をストーブで乾かしていたら、なんと弟子が不注意も程がある足もとも見ずに蹴って全て粉々に潰してしまいました。あああ、、、、。

必死にモチベーションを維持するのが精一杯でした。が11時まで掛かって何とか作り足しました。

色んなことが有ります。また、色んな体験の中から作品が生まれて来ます。

もう、今日は終わりにします。また、ガンバリましょう。

色絵白盛り桜尺皿

店長紹介の写真を桜の大皿に替えました。来る季節に合わせて、色々な作品を展示いたします。どうぞ、お楽しみにしてください。

最近はやっと温かくなって、冬の間緊張していた身体もやっとのびのびとして身も心も弾んで参りました。さあ、これからっという感じですか。活動の気分が満ちて参りました。

   色絵金彩白盛桜紋尺皿

今年のイメージは本格的に発信をしていこうとしています。初めてのウェブデビューですから分からないことばかりです。
今までは本当に皆に助けられてここまで来ましたが、これからも色んな出会いを体験したいと願っています。
新しい季節とともに、新鮮でワクワクするような器を発表してまいります。ようびさんの仕事に加え数多くのオリジナルな器を展開したいと思っています。よろしくお願いいたします。

梅に桜に

いよいよ春が来ました。今年の冬はここ大川にも雪の降る日が多く、じわじわと寒さが身体にこたえていました。雛祭りも終え、啓蟄もすぎると山にも梅が満開となり、福郁とした香りが工房にも漂ってくる思いです。

さあ、冬眠から覚めて、新しい季節の感覚溢れる器を作ってまいりましょう。

2008年 明けましておめでとうございます。

年末は28日まで出荷に追われ、バタバタと工房の片付けもままならない内にとうとう新年を迎えました。毎年の事ですが、何とか余裕というものが欲しいものです。が、ままならないものです。

本年はここ数年取り組んできた古清水や仁清といったものに、もっと自分なりに深味を加えていきたいと願っています。また、多くの方々の認知度も少しずつ高まって来ています。

いつもこころの中で、絵画と陶芸が一つになる器を考えています。そういう意味から乾山は奇才を放っていると考えています。作り手から見た乾山は、誰もがなしえなかった領域に踏み込んだパイオニヤでした。

本年はその山を登るべく色んな角度から乾山を研究したいと思って居ります。

さて、どこまで行けますやらお楽しみに。

望年会

 22日は陶芸クラブの忘年会でした。17年続いているこのクラブですが、来年はみんなで主体的に個展を開催しょうという話で大変もりあがって、とても有意義な望年会になりました。貝塚には FM貝塚というサテライトスタジオがあります。そこのオープンステージを借り展示をしては、と私は提案しています。そこで、FM放送を使って展示会の紹介やクラブの募集などをしたら地元の活動として大変興味のある情報発信になって面白いと思います。

 貝塚には市民ギャラリーというものがありません。多目的ホール等という、なんとも展示会には不向きなところは有りますが、本格的な展示ホールがありません。発表の場がないというのは困ったもので、ここが文化意識のなんとも情けないところだと痛感しています。

 これからの時代は個人の情報発信が大変重要になってきます。受け手から発信者になる時代だと考えています。陶芸をとうし自分への問いかけのお手伝いをさせてもらっています。

 これからも色んな側面も紹介したいと思います。

ようびさんに本年最後の納めです。

 きょう、窯出しでした。朝10時で230度でした。この温度帯から、貫入が入り出します。200度を切るまで自然冷却をします。

 呉須や鉄絵がどう焼けたのか心配でしたが、上々の焼けでした。大変デリケートな薬掛けで釉薬の水加減が繊細極まりない配合でした。通常釉が薄いと下絵の発色がうまくいかないものですが、今回入手した呉須、鉄絵の具はこんなにも薄い釉にもきっちりと反応して素晴らしい濃淡を表現してくれました。

 窯焚きのイメージはやわらかい酸化炎です。ゆっくりソフトに焼あげる事に注意を払いました。ねらしをいつもより長くひっぱりました。根気よく焼くのが今回のコツのひとつです。うまく焼く事が出来、今後に繋がる窯となりました。

 窯出し、梱包、搬入、12月は20日が締めなので直接梅田まで持っていきました。あいにく真木さんはお留守でしたが、これで今年のようびの仕事は締めになりました。

 伏原窯は東京のお店、暮らしの器花田さんからの粉引き杯を作り焼きます。まだまだ今年の仕事は続いていきます。

 

呉須の色が決まりました。

 昨日15日、色見本を持ってようびにいきました。真木さんは能の会で4時までお出かけとの事ですが、土曜日のせいか車も少なく、すいすいといつもよりも早く梅田に着いてしまいました。お店にはお客さんもいたし真木さんもまだまだお帰りではないし、で散歩がてら久ぶりにお初天神にお参りに行きました。

 一昨年、陶芸クラブの有志と伊万里に行き、帰りに太宰府天満宮、本家天神さんにお参りしてきました。大阪には天神さんが多く祀られています。大陸からの疫病が流行る度、菅原公の怨念を治める為にとたくさんの神社が建立されたと聞きます。

 そうこうしていると、4時半も過ぎたころ真木さんがお帰りになったので、さあお仕事です。七種類の呉須を見せ、鉄絵の具とのバランスや器との調子を見て、その中からひとつを決めたました。

 今年は鉄絵の具、呉須絵の具の基本がこの時点で決まりました。一つひとつ前に進めていきます。来年は色絵に加え、鉄絵や呉須絵もたくさん出来るでしょう。いよいよ来年は古清水の慢幕紋深向こうを作っていきます。

 今日から早速椿と千鳥の絵付けです。明日までに窯詰めを目指します。がんばりましょう。いよいよ、ようびに納める本年最後の窯です。が、伏原窯はまだまだ続きますので、よろしくお願いいたします。 

おお忙しです。

 呉須のテストを緊急にしています。椿紋の蓋向こうと千鳥紋の蓋向こうの呉須を濃くするためです。そのためだけの窯焚きです。午後3時に窯を入れ、朝まで夜通しで焚きます。7種類のテストピースで2日後には作品にしなければなりません。

 食器の面白さのひとつに季節があると云うこと、その為に期日がはっきりしている事です。特に新しい物を作っていく時は一つひとつ手直しの注文が入ります。寸法は作り直せますが、色はそのために材料から全部組立を考えた上でテスト焼きをします。

 今回は今までの呉須よりも濃く、渋い色を要求されています。考えられるケースから7種類を選びテストをしています。

 さて、どうなるでしょうか?いよいよ、押し迫って来た感じで面白いですねえ。

窯出しは。

 ようびの注文、「鉄絵椿紋蓋向付け」の見本がうまく焼けました。

 鉄絵の具が釉薬に溶け込んでしまうか、また呉須が流れてしまうか色々と今年は各地から鉄絵の具等を取りよせてテストを繰り返してきました。ようやく鉄絵の技術をひとつ増やすことが出来、本年は色絵に加え鉄絵をものに出来るようになったことは、来年に向けてひとつ前進です。

 この蓋向こうは来年の仕事へと大きな橋を掛けてくれそうです。

 そうこう思っていたところ、ようびの真木さんからお電話を頂き、十草の飯椀の追加注文を頂きました。これも鉄と呉須を交合に線引きをした大変華奢なお茶碗です。高価なものですがどこにもない丁寧で品のいい飯椀です。

 これからも、密度の濃い食器を提供していくつもりです。どうぞ、御愛陶くださいませ。

今夜は窯焚き

 今年も後二回の窯焚きとなりました。今夜9時までかかった窯詰めがようやく終わり、後は明日の朝までねらし焚きです。

 絵高麗で椿紋の蓋向こう付けを創っています。もうすでに新春の作品ですね。この本歌は以前料亭「辻留」さんであった物で、今回私共で創らせて頂くことになりました。

 鉄絵の具を色々と考えて作品に合してみましたが、さてどうなりましょうか。テストを繰り返し色具合を見ていきます。こつこつと積み重ねて行く仕事ですが、やれば必ず結果が出てくることも楽しみです。

 今年もまだまだ窯は続いていきます。

あっという間に、明日から師走。

いよいよ本年も後一か月となりましたが、工房はまだまだお正月商品の納期に追われています。間もなく、仁清結び型香合を箸置きにしたものが焼き上がります。細かい作業の連続ですが、一つひとつ心を込めて丁寧に作っていくのが楽しみです。お正月のお客さまをお迎えする、箸置きです。「結び」というところに深い意味をもたせているのでしょう。良き縁が結ばれますようにと思い、作らせていただきました。

ここ貝塚の山々は、いま紅葉でたいへん美しい時期です。どうぞ、一度お立ちよりください。

11月は工房は、大忙し。

今年も色々な物をつくってきましたが、11月はお正月物で華やいでいます。お正月といえば、やはり「宝づくし」。去年は杯台というテーマを頂き、面白く挑戦させて頂きました。今年も七寸の平皿に金線で縁取りした中に、色鮮やかに五色を塗り分け、とてもお正月らしいお皿が出来ています。これは、懐石料理店で「はっすん」として使われます。

 どんな、お料理がもられるのでしょうね。私どもの器は、大阪梅田にある、「工芸店 ようび」から注文を頂いて、各お料理屋さんが使って下さっています。

 器には、季節があります。一か月も上旬、中旬、下旬と細かく分けられ、器も季節に合わせ変わっていきます。

はじめまして

こんにちは水間焼伏原窯の伏原です。

これから作品をゆっくりしたペースで紹介していきます。

土を感じていただけたら、幸いです。

よろしくお願いします。