< オンラインショップの注意点 >
伏原窯では器に天然の釉薬・絵の具を使用し、ひとつひとつ手づくりで製作しております。
ひとつひとつ個体差があり、焼き具合によって色の濃さや釉調が変化し、写真のものとは多少の違いが見られる
場合がございます。また、商品写真はできるかぎり実物に近づけて表示するよう努めておりますが、閲覧環境に
よって見え方が変わる場合がございます。
< 陶器の性質・取り扱いについて >
・やきものは年月が経つにつれ器表面の釉薬が再酸化し、しっとりと潤いのある表情に変化していきます。
特に、表面ガラス質部分がきめ細かくひび割れた様を貫乳(貫入)といいます。
これは京焼の特徴である現象で、表面の釉薬と本体にあたる陶土の収縮率の違いによるもで、使い込むほどに、
器がやわらかな風合いに変化していきます。
古くは江戸期から続く京焼は、その繊細な造りのため貫乳の無いものに比べてお茶や料理のシブが入りやすく、
一般に使用後の乾燥がわるいとよごれ(カビ等)が生じることがあり、取り扱いに注意が必要とされています。
当窯では1230度以上の高温で焼成しておりますのでよごれは発生しにくくなっていますが、
長時間使わない場合は、よく乾かしてから保管してください。
・当窯では*上絵付けを施した器 に京焼本来の発色を可能にするため、古来よりの原料である鉛を含んだ絵の具を
使用しております。そのため上絵を施した器・またはその箇所は耐酸性が弱く、酢の物や梅干しなどの酢を含んだ
食材を長時間放置すると成分が溶け出すことがあります。正しく使う上で心配はございませんが、
上絵の有無にかかわらず、6時間以上など長時間の使用は避け、使用後はすぐに洗ってください。
*上絵付けを施した器 商品名に「色絵」と入っている商品または商品説明に上絵と表記してある商品
鉛成分を含む上絵の具を使用した場合、酢を24時間など長時間入れて成分を溶けださせ繰り返しその食材
を摂取するなどの誤った使い方をすると身体に影響を及ぼす可能性があるといわれ、そのため使用を避ける方もいます。
当窯では、京焼ならではの美しい色合いを出すため、自然の素材を使った伝統的な手法で器を製作しております。
お客様に正しくお使いいただくことを前提に、心を込めて器をお届けしております。
何卒ご理解の上、ご愛陶いただきますようお願い申し上げます。
・また当窯では、すべての釉薬に天然灰を使用しております。焼きの具合によりまれに気泡が残る場合が
ありますが、やきものの特質のひとつとご理解ください。