今日は風が強くへんに暖かいですね、雨が来て寒くなるのでしょう。一昨日京都の窯業訓練生から、一度見せて下さいとの電話連絡がありました。工房で働かせてほしいということですが。夏の終わりごろにも京都のこれは専門学校の生徒さんですが工房に見学に来ましたが。このご時世思った就職は、普通の会社員でさえ難しくなりました。ましてこの業界は2000年以降景気のいい話を聞いたことが有りません。まあ、どこの窯業地も斜陽の傾向ですので、こんな僻地に尋ねに来るのでしょうが。
個人作家も淘汰の時代に入っています。少し前は食器を作っていれば何とか食べていたのでしょうが、食器も今年は大変な状況です。私どものお取引しているところは、高級食器の販売店ですが、ここでも淘汰が始まっていると感じています。小ロット、ハイクオリティー、ハイスピード。所謂完全に量産のものが無くなってしまったということです。だから工場は廃業していきます。若い人たちが働ける場所が無くなったということです。工芸の危機どころの話ではありません。やって行けないのですから、技術継承が途絶えてしまいます。
これはこの業界だけの話ではありません。世界、いや地球規模で大きな変革が起こっています。どう対処するか?なんてそんな次元の話ではない様です。
私は今までの枠組みが無くなってしまうので、ならとことん好きにさせてもらおうと思っています。古い既成概念ではやっていけないのですから、一つ自由になったと思っています。この時代をもしかしたら待ち望んでいたのかも知れない。そんな風に感じています。 どこか「希望」という言葉がこころの深いところから聞こえてくるのですが。
仕事を一つ一つ前に進めていきます。この仕事が面白いと感じる者は、自分のポジションで自分なりに一緒に歩いてくればいいではないかと思っています。弟子は取りませんがそんなものでしょう。教えて出来るというものでのありませんので。
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