仕事は春草文しょうゆ差しの削りさぎょうです。蓋と身を合わせて、きれいな形を出していきます。牡丹文小蓋物は上絵の焼き付けが最終段階です。四方小皿の面高は葉の部分の上絵付けを行いました。
春草文しょうゆ差しー蓋
仕事はしょうゆ差しの蓋の削り仕上げです。牡丹文小蓋物は完成が近づいています。面高の四方小皿は、軸と小さな白いの花の絵付けです。
四方小皿面高ー割付
仕事は春草文しょうゆ差し本体部分の削り仕上げです。牡丹文小蓋物の上絵付けでは花びらの透け感を表現していきます。四方小皿は、面高を割付しています。変わった形の葉が特徴的です。
春草文しょうゆ差しー削り
仕事はしょうゆ差しの削り作業です。工程が長いので、乾かさないよう気を使いながら進めていきます。牡丹文小蓋物は葉の部分を色絵付けです。四方小皿は葉の緑を重ね盛りしました。
四方小皿-色盛り
仕事はしょうゆ差しのろくろ制作です。サイズが小さく、また蓋物なので高度な技術が必要となります。引き続き牡丹文小蓋物、四方小皿の上絵付けを行いました。
春草文しょうゆ差し
仕事は乾山 春草文しょうゆ差しの水引きです。こぽっとまるく、かわいらしい作品ができそうです。牡丹文小蓋物は繊細な赤絵付けを施しています。杜若文四方小皿は、濃淡に気をつけながら色盛りをしました。
山吹小皿ー重ね盛り
仕事は牡丹文小蓋物を進めています。葉の部分に葉脈を加え、立体的に仕上げます。山吹小皿を窯出ししてみると黄色が淡いようなので、重ね盛りをして初夏の山吹の色へと近づけます。
牡丹文小蓋物ー絵付け
仕事は牡丹文小蓋物の割付を終え、赤絵付けの開始です。赤の濃淡の技術が、この小蓋物の魅力の一つとなっています。他には青もみじ平鉢の削り、山吹小皿の上絵を終えました。
青もみじ平鉢ー削り仕上げ
仕事は青もみじ平鉢の削り仕上げです。山吹小皿の半数を色盛りしました。牡丹文小蓋物の割付も開始しました。
四寸皿ー削り仕上げ
仕事は四寸皿の削りです。杜若向付の色盛りもていねいに進めます。山吹小皿は色盛りです。焼き上げるとやまぶき色になります。
青もみじ平鉢ーろくろ制作
仕事は青もみじ平鉢の追加分のろくろ制作です。進行中の杜若向付の上絵では、外側にもびっしりと杜若が描かれます。四方小皿は、こちらも杜若文を割付しました。
四寸皿ーろくろ制作
仕事は四寸皿の水びきです。青もみじの沓形向付は色盛りを完了させて窯入れです。紫陽花小皿は原型を彫り終え、じっくりと乾燥させていきます。
紫陽花小皿ー彫り仕上げ
仕事は山吹小皿削り仕上げの続きです。青もみじ沓形向付は葉の部分の上絵に入りました。青もみじの器に、風が吹き抜けます。
山吹小皿ー削り仕上げ
仕事は山吹小皿の削り仕上げです。山吹色のお皿に仕上がる日が楽しみです。青もみじ沓形向付は上絵を着実に進めています。紫陽花の小皿は細部を彫っていきます。
紫陽花小皿ー彫り
仕事は午前中に蓋向付などを本焼きしました。青もみじ沓形向付は割付を終え、葉脈を描いていきます。紫陽花の小皿は全体の形が見えてきました。
青もみじ沓形向付ー割付
仕事は施釉の後、釉直しをしました。窯詰めは翌日です。青もみじ沓形向付の割付を半数進め、紫陽花小皿の原型も彫り進めています。
牡丹小蓋物ー素焼き
仕事は引き続き青もみじ平鉢の色盛り。牡丹文小蓋物を素焼きしました。小皿シリーズ、新作を彫っています。土の具合によって色が変化する紫陽花。季節は梅雨が控えています。
四方小皿の水挽き
色絵四方小皿の水挽きです。ようびさんの注文分が少し足りないので作り足しています。かれこれ十年近くに成りますがロングセラーの小皿です。沢山作り置きしているつもりでも、気がつけば足らない状態で、嬉しい限りです。
小振りながらも色々と手間の掛かる仕掛けが有って、それも魅力の一つなのでしょうね。このような仕事こそ大事にし、長く作っていきたいものです。
十日恵比寿
今年になって早10日。巷は昔と違って平常に戻るのが早いです。そんな中、臨界線を車で走っていると、貝塚脇浜恵比寿が賑わいを見せていました。浪速の恵比寿(えべっさん)、今宮恵比寿も近年なく大入りと聞きます。
冬至から20日、日に日に陽が伸びるのが楽しみになってきました。仕事は雪を題材にした「乾山雪杉図向こう付け」を十五日に納めると、一気に春物の器に変わっていきます。梅を皮切りに桜、春草、雲錦手など。相変わらず季節を追いかけ、追われる仕事です。
今年は各方面から新作の見本だしを急がされています。追われる仕事から打って出る仕事の転換を、頑張ってみたいと思っています。
七草粥
早いもので今日はもう7日。所謂七草粥の朝を迎えていますが、昨今三が日も過ぎたら、いつもの慌ただしい時間に追われるような生活になっています。工房の周りは木々に包まれ静かな落ち着いた時間が流れていますが、やはり年々時間の質も変わっているのが分かります。端的に言えば時間に落ち着きがないということでしょう。何かに追われ急き立てられている自分がどこかにいて、いったいこれは何なのか?どこかで誰かが操っているのか?時間が何かに支配されているのを感じています。
グローバルスタンダード?人、物、マネー。世界中が一つに繋がっていて、地球が一回りするないだに数えきれないマネーが動く。個人個人が自立した経済感覚を持たないと、いつの間にか自分の時間が誰かの時間にすり替えられてしまう。
うつむいて今日はろくろに励もうと思う。一つ一つ自分にとって大事な、又伝えたい心を盛り込もうと思う。七草粥の朝を迎え、日常の自分を見つめる一日にしたい。
大掃除、仕事納め
今日は長年懸案だった工房の配置換えに着手することが出来ました。15年間居座っていた中央の物置を片づけることにしました。新しい仕事に対応する為とは云うものの、長きにわたって積み上げているものは、賞味期限の切れたデーターの破片の山、処分にこまねいていたものばかりです。他者から見ればカチカチになったただの土の山。(笑)
綺麗に片付いた工房とまではいきませんが、新年をこの形でやって行こうと希望が湧いてきました。今年は仕事納めになかなかいい気持で終えることが出来そうです。
本年一年有難うございました。また、新年気持ちも改めて出発致します。
仕事納め、最終の窯焚き
本年も余すところ後四日となりました。今日で本年最後の窯焚きとなりました。「色絵宝文角皿」「色絵波千鳥文四寸皿」を錦窯に入れました。今年は国の補助金制度を使って新しい錦窯を購入することが出来ました。11月からフル稼働しています。また、工房に9月から新しいメンバーが増え、益々張り切っています。
来年のことを言えば鬼に笑われますが、まあ、ここまで来たら少しは展望も語るべきなんでしょう。色絵に関しては新しい窯をもって、以前から懸案の時短が、スムーズにいくようになりました。また、新しいメンバーは細かい作業も丁寧に進めてくれるので、大いに期待しています。来年の水間焼はどこまで進むことが出来得るか!どんどん仕事をこなしていきたいと思っています。
今年も早、年の瀬まじか
前を向きひたすら季節の器を作り続けて、気が付けば早今年も年の瀬まじかとなってきました。毎年新年のカレンダーをめくり、眺めてていると、この12枚のページも瞬く間に過ぎ去っていくんだなぁと思っていました。そうそう、本当に今年も後10日余りになっていました。
まだまだ今年の総括には時間があるのですが、時の経つのは早いと言いながらも、やはり日々の積み重ねに嘘はなく、やってきたことの総括はいずれ自分の身に返ってくるものです。さてさて私どもはどうだったでしょうか?その答えも年末最後の最後、心に問いかけてみることです。感謝の一年でありたいと思っています。
本年はブログも途中から書けなくなってしまいましたが、もう少し頑張って行こうと思っています。日本列島は大寒波で、各地に大雪の被害が出ています。今日は工房も冷え込みがきつく、大きなストーブも出動させました。昨日スタットレスタイヤに変えてきました。雪の対策もこれで何とか間に合いました。
師走、寒波襲来
今週も日本列島に寒気団が居座っています。工房に3台の灯油ストーブを点けていますが、いっこうに暖まってきません。身体がちじかむと頭の回転も鈍くなって来ますね。
12月も半ば、今年の納品も「色絵宝物紋角皿」を残すだけになりました。今朝素地が焼けてきました。早速絵付けに取り掛かります。
山桜に鶯鳴く
四月に入り天気が続くと一気に桜がここかしこで咲き出しました。町はソメイヨシノで彩られています。どこで見ても同じ顔が並んでいて、判で押したような街の風景です。山間の工房は個性豊かな山桜に囲まれていて、鶯のなく声が彩りを深めてくれます。
工房は桜に追われる仕事は一段落しました。今は青もみじの器づくりに、これまた追われています。こんな季節をめでる器は日本以外見当たりません。和食が世界遺産に登録されたとかで注目されていますが、和食器もまたいろいろと話題になってくるでしょう。四月になって今年の新しい風が吹いてきそうですね。
季節に追われての仕事です。
今年は桜の開花が例年より早いと聞きます。今月25日も待たずに開花便りが聞こえてきそうです。工房は一月末から桜に追われていましたが、結局土壇場まで作業が続きました。残りは来年に回しましょう。(笑)季節に追われながらの仕事です。気分を変えて、これからは初夏の器作りになります。人気の器、青もみじの作品が注文殺到。喜んでいいのか、どう何だか。手があれない様に、時間調節を考えて参りましょう。
絵付けイメージサンプル
梅 | 牡丹 | |
梅の花は新春からお使いいただけます。こちらはベーシックな京焼カラーで描いた梅でございます。他にも紅白梅や松竹梅のデザインも素敵ですね。 | 牡丹の花はとても華やかで季節以外にも晴れの日や、大切なお客様へのおもてなしにもいいですね。 |
桜 | 杜若 | |
春を彩る桜の花。古清水では梅や菊のデザインは多いのですが桜は少なく、その中から桜に松や、桜に笹の組み合わせがあります。 | 写真の杜若は緒方光琳の屏風からイメージをもらいました。金使いで華やかさを出しています。 |
立葵 | 桔梗 | |
夏の暑さが増してくる頃、まっすぐに伸びた立ち葵。夏を感じる素敵な花ですね。他にも朝顔や瓢箪などもいいですね。 | 桔梗の花を青で描きます。秋草の一つとして添えるのもいいですし、桔梗だけを描いてもかわいらしいですね。 |
萩 | なでしこ | |
秋になると赤や白の萩の花がいっぱいに咲いていますね。秋草と組み合わせて描くことで萩の花が引き立ちます。 | 写真のものは正面からのデザインです。横から風になびいている風情もいいですね。 |
菊 | 花唐草 | |
古清水では菊をモチーフにしたものがたくさんあります。花だけを丸く散らしたものや、菊と萩を描いたもの。品格のある落ち着いた絵柄になりすね。 | 小さな赤い花に青い唐草、水間焼の小紋柄の定番です!女性に大人気の絵柄となってます。 |
菊唐草 | 毬紋 | |
明るい緑が華やかな菊唐草。食卓が明るくなりますね。 | 毬つなぎの紋は3月の節句の飾り物にもできます。小紋柄の一つです。 |
七宝紋 | 扇子散し | |
かなりインパクトがありますが、派手すぎないのでお香合などのお道具に向いてますね。 | たくさんの扇子を散らして粋な感じに仕上げます。 |
宝尽くし | ||
笠、打ち出の小づち、浦鏡、巻きや、隠れ蓑。たくさんの宝を描いていきます。 |
オーダーメイド価格表
価格について
こちらに表記しました価格は大まかな目安です。制作にあたっては大きさや絵柄によって作業工程が変わります。オーダーをお考えのお客様はお気軽にお問い合わせくださいませ。お問い合わせで多いのは茶道具類や、過去に水間焼伏原窯が制作したもので在庫がないものの追加制作の依頼など、多岐にわたります。食器の追加制作はお時間を頂きますが、できるかぎりお応えしたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
絵付けオーダー
京焼フルオーダー
種類 | 価格(1個) | |
---|---|---|
うつわ組もの (1組5客から) |
お湯のみ | 1組100,000円~ |
お茶碗 | 1組120,000円~ | |
鉢類 | 1組150,000円~ | |
お道具 ( 桐箱付) |
お抹茶碗 | 80,000円~ |
香合 | 120,000円~ | |
お水指 | 150,000円~ |
オーダーメイドご注文に関するご案内
※差し引かせて頂く諸費用
・制作手数料としまして価格の半分を頂きます。
・ご返送される送料
・ご指定先への振込手数料を頂きます。宜しくお願い致します。
オーダーの実例
Aさんのケース
料理がお好きなAさんは盛るお皿で料理が変わることをご存じで、いろいろと食器をお探しでした。工芸店様で水間焼伏原窯を知り、来店して下さいました。陶主との器の話が弾み、Aさんはオーダーメイドに興味を示して下さり、注文に至りました。ご注文は、Aさんが昔から好きだった撫子紋をテーマにしたお湯のみと、前から欲しかったという杜若紋のお皿、この2点を「絵付けオーダー」して下さいました。
8月17日 | 工房へ来訪。Aさんのお好みを聞き、ご希望の器の選定をして頂きました。 |
---|---|
8月23日 |
イメージスケッチを送信。ご希望やご不明な点をお聞きしました。 同日、早々のお返事を頂き、イメージの了承を頂きました。 |
8月26日 | 正式な見積もりのメール送信。見積金額、振込先案内の提示をさせて頂きました。 |
8月28日 | 制作過程制作過程のメール送信。作業工程の簡単な説明と写真をお送りしました。 |
8月31日 | 完成写真完成作品メール送信。完成した作品をいち早く見て頂きまました。 |
9月1日 | 発送。きちんと梱包し、Aさんのもとへ発送しました。 |
*今回のケースは早いめの仕上がりですが、都合により多少の予定の変更がございます。予めご了承くださいませ。
オーダーメイド制作の流れ
お客様からの注文依頼
オーダーのお問い合わせメールやお電話でのご注文を承ります。最初にお伺いする内容はお客様が何をオーダーされるのか?イメージをお持ちの場合はそのイメージをお聞かせ頂きます。オーダーされる数量と、ご予算を伺います。制作にお時間を頂きますので、納期が決まっておられる場合はその旨お伝えくださいませ。
オーダーする内容がお決まりになっていらっしゃらない場合でも、興味をお持ちになられた方はお問い合わせくださいませ。器のプロが、お客様のお好みを聞き提案させて頂きます。
オーダー決定とイメージ作成
イメージスケッチその後、お客様のご要望を詳しくお聞きし、オーダーのイメージを固めて参ります。お客様とのお話が決まりましたら、イメージスケッチ、またはイメージ写真をメールにてお送りいたします。
お見積もりと納金
その後、お客様からの確認をいただき、数日後にお見積もりをださせていただきます。ここで、納金(一部納金)頂戴いたします。入金確認後、制作に入らせて頂きます。
制作過程
制作過程制作に入りましたら、進み具合のお写真をメールにてお送り致します。作品が出来上がる過程をお楽しみいただけます。5週間~8週間(場合により異なります。)の制作期間を予定しております。
作品の内容によっては見本焼きをいたします。制作に入る前には必ずお客様の合意を頂いてからの開始とします。
納品
完成写真焼きあがりましたら、完成品の写真をメールでお送りします。その後、厳重に梱包し、お客様のところへお届け致します。
最後にお客様にご連絡をお入れし、オーダーの終了とさせて頂きます。
オーダーメイドご注文に関するご案内
ご利用になるお客様と、陶主伏原との一つづつの制作であり、当方としましては最善を尽くし制作致します。納得するものができるまでは納品致しません、また当方で点検の上お送りしております。制作に入ってからのキャンセル、また返品や交換などは原則として致しません。万が一、返品されます場合には諸費用※を差し引いてのご返金になります。予めご了承の上でご注文くださいませ。
※差し引かせて頂く諸費用
・制作手数料としまして価格の半分を頂きます。
・ご返送される送料
・ご指定先への振込手数料