陶主は夕顔文平向付の削り仕上げをし、その後化粧掛けです。私は乾山写し菊形向付の型起こしです。
少し型のお話を。伏原窯は型ももちろん手作りです。型にはいろいろな種類があります。お皿などに多い、型打ち成形と言われるものは、ろくろで作って型にあて、見込みの微妙なラインを出します。また小さな小皿などに多い抜き型は器の外側に合わせて型を作り、内側を削って仕上げます。
今手がけている菊形向付は、伏せ型と言って器の内側に合わせて作った型です。型起こしは私がやりますが、大事なのは削り仕上げです。陶主の仕上げを見ていますと手順(その話はまた今度)があって、外側を削りだして仕上げる型ですが口もとのラインを美しく出すために内側も削ってラインを出しています。もうしばらく夕顔文平向付の仕事が続きますが、陶主の削りワークお楽しみください(^^)
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