そば猪口特集
お盆が過ぎ、体も暑さに慣れてきたころでしょうか?また、少しバテ気味の方もいらっしゃるかもしれませんね。我が家はお蕎麦の回数が増えていますが、皆様はいかがでしょうか。きちんと食べてますか。
今回は暑い夏に使いたいそば猪口をセレクトしました。
まづ一つ目は「アザミ文猪口」です。野の花で人気のある花ですね。工房の周りでもよく見かけます。花、葉ともに個性的で少し痛かったりして、魅力的な花です。この猪口は伊万里中期のものの写しです、今の世に作ることで、先人のアザミを思う気持ちが伝わってきたように思います。
少し小ぶりのそば猪口です、中央にアザミの花を描き呉須線で空間を占め、シンプルで使いやすい猪口に仕上がっています。
こちらは「竹文猪口」です。
手入れされた竹林は暑い日差しを妨げ風が通り、涼を感じますね。
この猪口は竹を図案化したもので、伊万里の写しです。竹を柵のようにクロスして対極に一直線の幹を入れた斬新なデザインです。少し細長い形は竹の節を連想させます。手に取った感じは持ちやすく、そば猪口としてお使いになるのもよし、お酒を注いでみるのもよしです!
人気の「なでしこ文猪口」です。こちらの猪口はなでしこファンがいるのか、人気があります。伊万里後期の猪口の写しです。なでしこの花を散らした背景に弧線地紋で描き埋めてあります。この弧線地紋はなでしこの葉の変形という話もあります。前面に呉須(青い絵具)で描かれた青い器は見た目にも涼しげで、その中になでしこの花が可愛らしく見受けられるところが魅力なのかもしれません。器の中を覗くと、見込みに小さな松竹梅を描いてあります。食べ終わった後の絵の楽しみも潜んでいます!少し大ぶりの猪口なので、そば猪口以外にも、一品盛ってみたり、アイスクリームなどデザートに使ったりしても楽しめます。