菊薫る秋にふさわしい好日が続きそうな三連休です。文化の日を迎え各地で催しものが行われています。ここ貝塚も市民文化祭が市民ホール・コスモスシアターで行われています。わが陶芸クラブの諸子方の作品も出品しています。お近くにお寄りの際は見て上げてください。
工房は毬紋の5寸皿の水挽きに戻っています。丁寧に時間をかけて轆轤をしています。こんな天気の日は時間の流れがまったりとして、気分が集中でき、いい轆轤挽きができます。一年にこんな感じの日は数える程度です。こころも身体も自然とひとつになって、時間の流れを楽しんでいる状態は心地いいものです。そこはかと日本文化を感じ入る季節です。
秋の日差しはすべてを黄金色に染めています。先日化粧掛けした作品を天日干します。なんと長閑な光景でしょうか。陶芸の持つ力だと思います。
この様な風景がいつまでも続く世で有りたいと願っています。一日一日の心をこめ作品にして行く幸せを感じるひと時です。
窯業地に行くと工場から多くの製品が天日干しに出されている光景に出会います。秋の日差しをいっぱい受け静かに乾いていく様は何とも微笑ましい心が癒されて参ります。乾いた作品を手に取ってみると、ほのぼのと暖かな温もりを感じます。作品におひさまの愛情がしみ込んでいます。一つの作品が出来るまでは長い時間手塩にかけ、多くの愛情が盛り込まれています。手にとってそのきめ細かな愛情が伝わる器でありたいと願っております。
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