日本古来の曲線は

日本古来の曲線は

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こんばんは。寒気も一段落したようで、今日は暖かな日和を頂きました。今年に入って朝、実家に通っています。両親の朝食のお手伝いに行きます。歳をとると朝の一日の立ち上がりが大事になってくるので、一日のリズムをとりに出かけて行きます。今日は昨日からの窯焚きを挿んでいるので、温度の計算をしながらバーナーのメモリの調整をしながら出かけてみました。3時間位の調整がどの様になるか、テストをしたいと思います。

11時半に帰って来ることが出来たので、いつもより一時間くらい温度を延ばした状態です。思ったより温度が上がっていたので窯圧が掛かったので少し還元状態になっていたのに驚きました。すぐにダンパー調節をして窯圧を下げ酸化に戻しました。温度が1000度位だったので素地に影響は出なかったようです。今後の課題の一つでしょう。ダンパーを開き気味にしておいた方が無難です。

4時に窯は無事終了いたしました。焼き上げには影響が出ていない様です。炉内から出すテストピースはいつもの様に焼けていました。一安心です。

とくさ飯椀その後土練りをし、「京焼十草紋飯茶碗」を水挽きしました。華奢なご飯茶碗に呉須と鉄で十草を描きます。細かな線が活きるように、腰に少し膨らみを持たせながら口元まで続く優しいカーブがこの茶碗の命です。このラインは日本特有の世界だと思っています。古くは弥生の木器、漆が施された器がありますが、それはやはりこのラインなんですね。仁清のお茶碗は腰に特徴があると云われていますが、やはり同じこのカーブなのですね。

一昨年の秋にデビュウしたお茶碗ですが、なかなか好評なのでしょうね、この注文が三度目になります。有難いことです。決して買いやすいお値段ではないのですが色んな方が愛用されていることは本当に励みになります。ようびの定番の飯茶碗になっています。

私にとってご飯茶碗は器の中でも一番難しいものと思っています。オリジナリティがあり、それでいてそれが邪魔にならない優しく飽きのこないお茶碗、となると中々難しいものです。心を込めふっくらとした愛らしい茶碗を作ります。

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