陶主日記

乾山陶器の窯焚きです

t20110901.jpgお早うございます。昨日から窯を焚いています。乾山陶器を始めて三年になり、いろいろな物を創ってきました。この窯にも細工物が多く入っています。汁次の形をそのままに小型にして醤油差し。手付きの銚子、などなど。7月、8月はこの細工物を作るのに費やされてしまいました。かなりの手間仕事になってしまいました。しかし以前作った品物より一段と良くなったように思えます。何事も経験です。経験なくして進歩なし、ですね。

今日は朝から台風の影響でこちらは雨模様です。それほど激しく降っていませんが、今夜から本格的になると聞いています。9月は防災月間です。今日も朝のテレビは防災グッズを紹介していました。阪神淡路の震災時と違って、かなりのレベルで防災意識が高まっていると思えます。最近私は意識して生活をシンプルにしようとしています。身の周りのものを整理し始めています。これもきっと防災にたいして自己防衛が働いているんだと勝手に思っています。自分にとって何が必要なのか、大切なのか、よくよく考えるようになりました。

今回の震災で「絆」という言葉が出てきました。これはいのちの繋がりを意味しているのでしょう。生きとし生けるもの、いやそれだけではなく私たちが生命と感じていないものも本当は深く生命循環にかかわり支え合っている、そんな深く尊いいのちが連綿として時空を超え繋がっていることに意識するようになりました。私たちは自然の恵み、恩恵を受け仕事をさせてもらっています。土、水、火。釉薬には木の灰が入っています。また色を出すのに金属を粉にして使っています。自然の5元素と言われるものを使って、心を表現し伝え合い、絆を築こうというのが、わたしの陶芸です。

雨がしきりに降りだしました。間もなく窯も1200度を超えだしました。昨日から続く窯焚きも佳境になってきました。今回は酸化焼きでじっくりねらしたいと思います。

乾山陶器の窯焚きです

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嫋やかなこころを

おはようございます。厳しく荒れた8月も後二日。今日の工房は朝から穏やかな日差しが降り注ぎ、蝉の声に癒されています。今年も何とか無事に夏を終えることができました。九月からは季節も変わり、年末に向けての仕事が始まります。いつものことですが、9月半ばにはお正月商品の下ごしらえをし始めます。今年は震災もあり経済が大きく落ち込み、皆様のこころも委縮しています。どの様な作品がお客様のこころに寄り添えるか、いろいろと考えながら下準備をしたいと思っています。

私は長く陶芸の道を歩ませていただきながら、常に思うことがあります。焼き物は単に使われる道具だけでなく、人の心の深層部まで繋がることのできる物だと考えています。よく私は「ハート・ツー・ハート」と言います。道具を超えた活きたこころとして通じ合うことができる物だと確信しております。

もう25年前でしょうか。私にとって大きなまた励ましのエピソードがあります。ここにきてまだ独立して間もない頃、展示会で一つのお湯呑を買われたお客様が、後日私の工房にやってこられ、「失明された友人に、買わせて頂いたお湯呑をプレゼントしたのですが、彼女が手のひらにそっとお湯呑をのせて、こんなにやさしいお湯呑があるのね、と言われた。」といいます。そして「心に釉薬の色も見える。」と仰ったと。私は何か自信を得たように思えました。間違いない、この世界(陶芸)には通じる道がある。この道を歩めば必ず伝え合う世界が生まれる。

今年は激動の年です。もしかしたらここからが始まりなのかもしれません。厳しく心が折れることが頻繁に起こるかもしれません。人は弱いものです。しかし人は心をつなげることで、柔軟に激動の波を超えることができると思っています。この時期こそ、嫋やか(たおやか)な精神が必要になると思っています。

工房の朝、静かに目と閉じ、祈りを捧げ、今日も丹田に力を入れ、仕事を進めます。

嫋やかなこころを

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時期を逸すれば

t20110822.jpgお早うございます。8月も20日を過ぎるとすっかり季節が変わり、蝉の声もミンミン蝉やツクツク法師に変わってきました。昨日、日本ミツバチの師匠がやってきて、今年は20リットル、30リットルも採れたといっていました。さっそく我が家の巣箱も採蜜しようということで、ネットを被り慎重に巣箱を開けてみましたが、これもなかなか難しいものですね。お盆過ぎに採ろうと言っていたのですが、どうも時期を外したようで、分蜂した後だったようです。そういえば一週間程前巣箱にたくさんの蜂が飛んでいました。分蜂しているのかな?と思ったのですが、こちらも忙しくしていたので、お盆が終わったのに延ばし、延ばしした結果だと思います。非常に残念です。スムシは入っていなくて助かったのですが、師匠はこれからまだ蜜をとってくるから、岸和田祭りあたりにもう一度見てみよう、と慰めていました。今年こそと張り切っていたのですが、まあ、一縷の望みを託して観察していきます。

何事もタイミングを逸するとダメですね。私たちの仕事も土の乾き具合を見極めて仕事を進めます。特に細工仕事は乾燥に注意をし、霧吹きなど使って要所、要所に適当な湿気を与え、その細工に遭った乾燥に合わせます。一個の品物なら乾燥の具合を時間に合わせて仕事を進められるのですが、数ものになると、全体を何日も同じ湿気で維持させなければなりません。新聞を湿らせて品物に被せたり、それをまたビニールで覆いかぶせたりと、全体を室で覆った格好にして、仕事を進めていきます。
土の接合は同じ固さでないと乾燥時にヒビが生じてきます。せっかく作り上げた品物が、乾燥と共に接合面に亀裂が入る。乾燥してしまうと後戻りできないのが陶芸で、悔しい思いに駆られます。
時間の流れをうまくとらえ、自然体に仕事が進むことを願って、日々是また精進です。今日もまた、よろしくお願いいたします。

時期を逸すれば

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66回の終戦記念を終えて

お早うございます。時間の経つのが怖いほど早く感じています。八月に入りお盆の支度をしなくてはと思っていたら、今日はもう藪入り。京都五山の送り火。いろいろなニュースに送り火も翻弄されたようです。まだまだ私たちが震災後の生活に軸を持っていないことの証しだと思います。国会もなにやら遅きにしした思いがありますが、ようやく動きがでてきたかな、そんなことを思うと、「甘い!」とお叱りを受けそうですが。しっかりとした方向と迅速な行動を期待したいと心底思っています。

八月に入って世界経済がガタガタと震度8レベルの強震に見舞われました。以前から指摘されていたことですが、いよいよマネーの崩壊か?と思わせる事件が続きました。戦後がいつの間にか戦前になっている、そんな思いに駆られています。昭和大恐慌、戦前とは仕組みや構造が全く違った世界情勢ですが、結局リーマンショックから三年、状況が好転したかと言えば、むしろマネーの増発で各国はインフレに悩ませられるようになってきました。各地で暴動が金髪に起き、方向性のない行きづまった状況が今も事態を深刻化させています。リーマンショック後アメリカは巨額なマネー、国債を世界にばらまきました。そのマネーで中国や後進国がGDPを上げてきました。中国経済はバブル化し、その発展を加速しなければ経済は持たなくなってきました。その歪みの象徴が高速鉄道の事故だと思います。アメリカの国債の格付けが下がることと、あの事故とは深い因果関係があると思っています。

デフレに悩む日本でさえ「金」ゴールドのニュースが流れ始めました。金の価格が史上最高値を出した。それって市場経済に対する恐怖心の現れでしょう。ドル安やインフレに対するヘッジだけが要因ではなさそうです。どうも事態は深刻になってきたように思います。こんな心配当たらない方がいいに決まっているのですが、今年後半年末にかけ、八月に起こった事態がどのように推移意していくのか、心して注視したいと思っています。

明治の先代方もいろいろな苦難を通り越して、立派な作品を世に残してこられました。時代が変わろうとも人のこころは変わりません。いつもいつもこの原点を見つめて、私たちの仕事を進めて参ります。

66回の終戦記念を終えて

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2011年夏 一歩踏み出します

おはようございます。先週は大型台風が関西地方は上陸するということで天気予報を注視しておりましたが、此処泉州方面はそれほどの大雨もなく無事に過ごすことができました。被害に遭われた方面の方々はさぞ怖い思いをされたことでしょう。お見舞い申し上げます。

と言って、台風一過とはならず曇り空が続いております。私どもの暮らしも、この天候に似て、さあ、これからと言ったようになかなかならないでいます。また連日被災地の生活や放射能汚染が報道されていますが、国の対応の遅れがひどく、結局二次災害にまで来ている様に感じて居ります。何か申し訳ないと思いつつ、日本の力が素直にストレートに発揮できないもどかしさに、自ら苛立ちを感じています。

3.11から4か月半が過ぎました。私の周囲も徐々に変化が出てきました。第一にお金の流れが変わった。消費動向ががらりと変わった。これは人の意識が変わったことなのでしょうね。節約しよう、贅沢は避けよう、何かの時に備えよう、またその時のために蓄えよう。景気が一気に落ち込んでいます。夏という時期もあり、なかなかつらい我慢の季節を迎えています。また心の変化として人との繋がりを真剣に考えだした。自分の周りにも何かが起こるのではないか、その時の為にも確実な信頼関係を築いておこう、そんな防衛本能が顕著に出てきた。ストレスの多い時代を果敢に生きるには、自己中心のエゴ生活では誰だって見向きもされません。わかりきっていることですが自ら努力しなければ良い関係は作れません。小さな気遣いから徐々に進展させしっかりと根付かせていく、毎日の努力がきっとこの国をいい方向に変えていくと信じています。

私たちの水間焼ももう一度根本に戻って、考え直すいい機会だと思っています。地産地消と言われて久しいですが、私が此の地で始めた水間焼もまさしくその理念がもとで、工芸世界では古く「民芸運動」がそのものだったと思います。

開窯26年、またこの様な時代を迎え今一度自分の創造活動を見直し、考える時期に来たと深く感じて居ります。2011年夏、新たな一歩にしていきたいと静かにこころに感じています。

2011年夏 一歩踏み出します

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工房から思う、7月7日

お早うございます。今日は7月7日、七夕ですね。あいにく雨模様で、といっても、この時期青空を仰ぐ方がまれなのですが、一応常套フイレーズを使ってみましたが。

今年の梅雨は局地的に大雨を降らしています。今まで何ともなかった空が突然大雨になるというケースが多く見られます。一瞬にして目の前のものが変わる、普段の有り様が突如として危機に陥る。震災以後多くのものの価値観が変わりはじめました。
安全、安心の「神話」好きの我々は日々のリスク管理は大の苦手。親方日の丸にどっぷり浸って、みんなでリスクにふたを閉め、リスク解決を先送り先送りにして、どこか心に不安を抱きながらも今日まで過ごしてきましたが、とうとう来るべき時が来たように思います。

今、政治のダイナミックな力が必要とされる時に、私たちが見る政治家の姿は不安定なトンチンカンな絶望的な国会の姿です。それは国民の不幸、世界の不幸、人類の不幸です。そんな姿を見せられて、国民は憤りを通り越し、やり場のない悲しみに陥ります。被災地の方々に「頑張ろう。」なんて言えない。頑張るのは私たちであって、政治家のみなさんじゃあないのでしょうか。

日増しに明らかになる、原発、放射能汚染を見ていると、心から憤りを感じます。安全神話が作られた過程を報道番組で見聞きいたしますが、私が幼いころから始まった、また小学校でも教えられた、原子力の平和利用という政策を推進していくのに都合よく、プラス安全神話が作られていく。今回東電関係者が発した、想定外という言葉に神話の空しさ、関係者及び政治家の自己保身、国民への偽りが、この期に及んでもなお、という思いでいっぱいになりました。かの大本営発表となんら変わりがない。戦後66年、日本は変わったのか、堕落したのか。問われるのはこれからの私たちの行動だと肝に銘じております。

工房から思う、7月7日

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6月を終えて

お早うございます。今日で6月も終わります。今年も半年が過ぎました。3月11日の大震災を経験し、私たちの国、また国民の意識が、今までとは違った次元に突入した思いです。

一昨日工芸店様に見本を持って出かけました。そこでいろいろなお話を伺いながら、厳しい時代に入ったな、と実感いたしました。経済の停滞が著しく、かつてないほどの厳しさを仰っていました。

経済が一時的でも仮死状態では、窒息死してしまいますよね。いつまでもつのか。じわじわとボディーブロウが効き始めてきます。この夏が正念場でしょうね。そんなことを思いながら、見本のダメ出しを聞き、次の時代に残っていけるにはどうしようか、いろいろ考えを巡らしていました。

私たちのような仕事は、細々であろうがどうであろうが、コツコツと作り続ける事が勝負のカギになります。この時代、あの時代に合った、こころの形があるはずだし、それは必ず人の心をつなぐ物であると確信しております。私たちが生きた時代の証し、心の形は、次につながるものだと思います。

さて、今日も仕事を始めます。

6月を終えて

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夏に向けて

お早うございます。季節が目まぐるしく変わっていきます。6月にはあまり経験したこのとのない異常な暑さになっています。皆様お変わりありませんか?節電や何やかやと普段の夏ではないようで、暑さ対策には十分気をつけなくてはいけないようですね。大雨や突然の猛暑の中、連日報道される大震災の状況や原発事故収拾の遅れに、何とも言いようのない政治に対する憤りを感じている毎日です。

夏になるとどうしても前の大戦の事やそれにまつわる歴史観を考えてしまいます。世界から見える現状の日本、近代史における日本、日本がこれから世界に何ができるのか、、、、、。大きなテーマですが日々コツコツと積み上げていく仕事のように思っています。

陶芸界の諸先輩方も激動の時代を生きながら作陶に思いを込め、日々戦ってこられたことと思います。今世界は金融問題をはじめエネルギー、食糧、水、の争奪戦が繰り広げられています。アメリカ発のサムプライム危機はますます混迷を深め、QE2という金融緩和政策で後進国はインフレ、ついに食糧自給が困難になってきました。この夏、もしくは秋にもブラックマンデイの再来がささやかれ出しています。日本、アメリカ、ヨーロッパ、同時国債暴落なんて、いつかの戦前のようになってくるのではないでしょうか。

戦後66年。この夏は厳しい、また試練の季節かもしれません。覚悟を決めてかかっていきたいと思っています。

夏に向けて

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絆と希望

こんにちは。久しぶりのブログです。履歴を見れば今年の1月18日以来でした。

11という数字は何かしら私に縁があり、誕生日も11日ということもあってか、気にしながら見ているのですが。2001年9月11日、同時多発テロ事件といい、また今回の3月11日東北関東大震災といい。末尾に壱の数字が付く年は、大きな変化をもたらすとも聞きます。何年も前からなにかしら予感めいたものがあったのですが、いざことが起こってみると、あまりの大きさに私も長く思考が停止してしまいました。悲しみが重くのしかかり、テレビの二ユースをどの様に受け止めていいのか苦しんでいました。

この震災で日本人は大きく変わったと思います。大きな覚醒が起こったとも感じています。多くの御霊の犠牲を無にしないためにも、強い決意を持って新しい日本を作っていこうと思っています。

色々な報道を見聞きしながら自分なりに考え、身近なところからこれからも真摯に発信をしていこうと思っています。新しいコミニティーが出てくるかもしれません。本当の意味で人にやさしい、生けるものにやさしい環境が生まれ出てくるかもしれません。

まだ前世紀の最終章が始まったばかりかもしれません。今後どの様な事態になるか、まったく予断を許さない状況ですが、最後の最後に残るこころだけが、未来に続く確かなものだと確信しています。

絆と希望

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陶芸雑感

お早うございます。日本全国が寒気に包まれて、今日も寒い朝を迎えています。大阪の南部はお天気に恵まれています。今年初めてのブログ更新です。皆様お変わりなくお過ごしの事と存知上げます。今年もよろしくお願い致します。

昨年後半からこの業界もかなり追い込まれた状態が続いていたと思います。最終コーナーを回って幾人残っているのか?すでに廃業が相次いでいて、競争原理すら働いていない状態だと思います。おーーい、今年もみんな何とか元気にやっていこうぜ! 私どもも自力で何とか販売ができるように頑張って行こうと、考えています。
この五年間商品のクオリティーを上げることに努めてまいりました。生き残るにはかなりの質の高さが求められました。その作業は今も続いているのですが、ステージを少し変え、求めやすい価格の中での高い価値観を見つけていこうと考えています。
一つ一つ手間のかかる作業ですが、そのことに面白さを見出し具体にする喜びを皆様に提供したいと思っています。
本年も皆様と共に希望ある一年になるよう努力してまいります。

陶芸雑感

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土と水と、秋の空。視点を変えた陶芸観

お早うございます。雲一つない秋晴れです。昨日もって帰ってきた生徒さんの作品が一気に乾くことを願っています。年々大きな作品を作るようになったので、乾きが少しでも足らないと、素焼き窯でどーーーんん!と爆発してしまいます。現に何人か急きょ作り直しという羽目になっています。10月15日に展示するのですが、最後の窯10日に入れようとすると大変強行なスケジュールになります。

何か月も掛けて作ってきた作品が、目の前にきて潰れていく。素人にとってかなりきついと思います。そんな生徒さんをなだめすかし、何とかモチベーションを回復させ、また作品に向かわせていく。生徒さんではどうしても越えられない山を、手を取って伴に超えていく。一つ一つクリアーしてまた陶芸の奥に入っていく。陶芸なかまみんなで、たのしみを味わってもらっています。今日の天気に安心して、作品を天日干ししています。

陶芸をしていると天候に敏感になります。期限の迫る作品がまだ乾かない。ストーブなど持ち出し乾かせば、底にヒビが入る。口元が切れだした。ひやひやびくびくしながら何とか乾かせたと思いきや、素焼き窯に入れしばらくすると、爆発音。一巻の終わりであります。

焼き物を「土を焼く」という視点ではなく、別の視点からとらえると、「水」をどこまで昇華させるかということに至ります。第一段階は粘土に水を含ませある程度の粘り、可塑性を持たせて造形していきます。土の性質によっていろいろと水分の吸収が変わってきます。水分を取り込みやすい土、それによって粘性も出やすい土、水をいくら含ませてもなかなか柔らかくならないで、ある瞬間飽和状態になる土。土の粒子で水を取り込みやすいのもあれが、難しいのもあるようです。

自分が造形する手段によって、その土の最大限の水を含ませる。そこから造形が始まり、どんどんその水を取り除いていく。造形が済めば徐々に乾かし、天日に干し内部に残る水分を抜きます。天日干しが一番内部に残る水分を向くことができます。時間がなくて、ドライヤーやストーブで乾かすこともあるのですが、かなり慎重にしてもリスクは高いです。土の表面が先に乾くと、中に水分が閉じ込められた状態になります。表面が乾いたと見えていても中に水分の層が残り、素焼き時にその水分が膨張し、爆発してしまいます。

天日で十分水分が取れたように見えますが、内部に相当な水分が残っています。素焼き窯に入れ、内部の水分が向けてくるのが250度から300度あたりです。この時期が一番危険な状態です。300度を過ぎると土に残された水分はある程度抜けていきます。しかしこれで水分がなくなったかといえば、まだ土を形成する結晶体に水が残っています。結晶水と呼ばれるものですが、550度から700度近くでこの結晶体が抜けるとされています。素焼きを700度から800度(磁器土はその範囲ではない)に設定するのは結晶水を十分抜くことに意味があります。

かわらけ、ビスク、素焼き、はこの状態を指しますが、これからもっと高度に水分を抜いていく作業が続いていきます。

そのことは次回にいたします。

金高騰にあおられています

こんにちは。今日は朝からいい日和で、心地いい風が工房の中をすり抜けていきます。午後から十草紋の飯碗の削り仕上げに入ります。人気上昇の飯碗ですが、どうぞこれからもご贔屓お願いいたします。

すたっふMさんから金を購入したいと、電話をもらい、このところの相場を聞くと、うううう、。考え込んでしまいます。グラム4500円プラスアルファー。いつも5gずつ購入するのですが、5年前からだと2000円くらい値上がっています。

昨日紹介しました、乾山5寸土器皿で計算するとゥゥゥゥゥ。金代にびっくりします。

乾山が活躍していたころは元禄期で、まだ寛政の改革までしばらくあり、ふんだんに金を使うことができた時代です。絵変わり土器皿も素朴なかわらけに金という対照的なコントラストの妙が、綺麗さび京都にマッチングしたのでしょう。贅沢極まりない日本的美意識ですね。

平成の土器皿はかなり細かな計算しても、なかなか成り立たないと、工房主は嘆いています。お客さんはよくご存じですよね。何が得か。金相場に利を持って行かれないように、こちらも防衛していかねばと、考えていますが。ない頭を絞っても出てくるものは知れています。

秋風と京焼十草飯碗

お早うございます。かくちで大雨が降っているようです。ここ工房も早朝から久しぶりの雷雨でした。今は小康状態なのでしょうか、雨が上がり雲は西へ動いています。

工房は基本的に祭日も仕事をします。手仕事故どうしても時間がかかるので、いたし方ないと思っています。

最近遅ればせながら「ツイッター」を始めました。HPからご購入されたお客様や工芸店様からお買い求めくださったお客様が、ご自身のHPで紹介してくださったり、またツイッターで情報を発信されたり、色々私どもの作品を紹介くださっています。ならば少しでもタイムリーな情報を工房から発信しようと思いました。以後よろしくお願いいたします。より皆様と緊密な状態を作っていきたいと考えております。

今日の工房は十草紋飯碗を引き続いて轆轤挽きいたします。

これはようびの真木さんがある茶会席で出された古清水の飯碗がイメージの基本になっています。大変感銘され美しく印象深かった思いを形にしてほしいと依頼されてお作りしたものです。見本も何もなく、ただその時の印象をお聞きしているだけで、不思議にもすでに出来上がったお茶碗がそこに現れるくらい二人のイメージは「確信」へ到達しておりました。

このような仕事は珍しく、大体は微妙なところで修正が入るものなのですが、この飯碗はイメージがストレートに形になった好例の一つです。


京焼 十草飯碗

オーダーメイド「玄緒香合」を納めおいて

季節が変わっても相変わらず残暑が続いています。どんよりした停滞感のご時世もまた相変わらずです。民主党のお二人のお話を聞けば聞くほど、日本の未来に大きな不安を感じてしまいます。この国の政治構造が問題なのでしょうか?世界の潮流、うねりについていけない様に思います。生みの苦しみといえば聞こえはいいが、政権交代の選択は、結果大きな付けを回されているようにも思えてきます。自民党にしても、民主党にしても内向きな政治に明け暮れし、国民の意思と乖離した存在になっています。政治が国民と分離すると、危険な要素がいろいろと出てきます。

そのような事は国政だけではないでしょうね。いたるところで構造破壊、社会不安を見聞きいたします。「未来が見えない閉塞感がいつまで続くか」、そのようなことが言われてどれくらいの月日がたったのでしょう。バブル崩壊から20年。とうとう行き付くところまで来たように思います。末期自民党政権からなんら変わらず続いている閉塞社会を、結局政治は社会を好転させることなく、日本沈没に向かわせるのか!日本民族が持つあの永遠の悲劇の繰り返しとなるのか。

ま、そのような事のないようしっかりみんなで見ていきたいと思っています。このところブログを上げるにも時間と気力を失いかけていましたが、55歳の誕生日を迎えて、一言二言想いを書いてみたいと思いました。9日から娘が孫を連れてきていたので、賑やかな生活を楽しんでいました。孫は来てよし、帰ってよし。爺婆も慣れない疲れで、正直帰ってくれるとほっとしています。孫も一歳になったので記念に陶板を作り、そこで手と足の型をとりました。焼き上げると実物の寸法より一割ほど小さくなるのですが、どこか風景が化石のようで、時間がたつと面白い記念になるでしょう。

工房はオーダーを頂いた「玄緒香合」が品よく仕上がり、無事オーダー主に送ることができました。先ほどお礼のお電話を頂き、大変喜んでいるとお伝えていただきました。じっくり手間をかけ、お客様がイメージされる作品を一つ一つ作り出していくのは、我々以上にお客様にとっても嬉しいことでしょう。その幸せを共有できることは作り人にとって大変うれしいことです。今回もまたいい思い出ができました。


玄著香合

伝統継承の難しさ

残暑お見舞い申し上げます。65回目の終戦記念日と盂蘭盆会でもある8月15日を今年も迎えることができました。戦後の記憶がどんどん失われていく中、テレビで学者さんたち、ジャーリストや作家さんたちがいろいろなことを語ってくれます。今年は全閣僚の靖国参拝もなかったようです。隣国の日本批判もなく、本来の静かな祈りを捧げることができました。山間の仕事場は、風の木立を抜ける音や蝉の声が木霊しています。 

一昨日、ひょんなことから35年も前の知り合いからメールを頂きました。HPを見てくれたそうで、懐かしく思い連絡をくれたそうです。

彼は瀬戸の窯業訓練校の同期で、地元赤津から通っていました。三歳位年上で卒業後は赤津の霞仙陶苑さんに就職されたと思います。私は卒業後静岡森山焼、中村陶吉先生の弟子につき、またその後赤津の菊陶園さんにお世話になりました。そんなことがあって、仕事帰りに霞仙に寄ってみたりもしました。轆轤に乗ってものを作っている彼をみて、「独立しないの?」「このまま職人さんでいるひと。」と勝手に思っていました。

窯業地に生まれた人の感覚と私のそれとは全く違っていました。35年も前のことです。オイルショックやニクソンショック、プラハ合意が有ったといっても高度成長の真っただ中、それも陶芸ブームで各窯業地は賑わっていた頃です。技術や才能を持たない私でさえ、未来に夢や希望が持てた頃です。陶芸で独立して、それも窯業地でもない場所で一家をかまえるなんて。今考えると「無謀」ですね。彼のほうが堅実で、当たり前な感覚なのでしょう。それから35年も経ったのですね。以前から赤津の様子は気にはなっていたのですが。頼りの内容は想像以上でした。

10年程前、陶芸クラブから瀬戸へ研修旅行に出かけました。愛知県立陶芸資料館を見学して、その後瀬戸の本業焼き窯元水野総一郎さん宅にお邪魔いたしました。彼とも訓練校同期で、懐かしく再開することができました。その時もすっかり窯場の様子が変わっていたのに驚きました。私が初めて本業窯に伺ったのは、まだ民芸ブームが盛んだった頃です。彼のお父さんも健在で、瀬戸一番の大窯を焼くところを見ることができました。そんな窯も今は小さなガス窯でした。

あれから瀬戸の状態はどんどん悪くなる一方と聞きます。どこもかしこも田園牧歌的な焼き物の懐かしい風景は見る影もなく、陶芸はいったいどうなってしまったのでしょうか?

彼の赤津の便りにも明るい未来はありません。「瀬戸で焼き物をするのは困難です。」って言っています。窯業地自体が淘汰されていく時代です。いろんなところで日本の伝統がすっぽり消えてしまう、デフレ世界の現状です。

伝統継承の難しさ

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鎮魂歌

お早うございます。世間はすっかり夏休みモードに入っていますね。今日から夏の甲子園、高校野球が始まっています。9時からの開会式をテレビで見ていました。工房は昨日から「染付磁器猪口、七寸皿、祥瑞鉢」を焼いています。朝、8時に温度調節をして、少し余裕のある時間帯に朝食をとりながら見ています。

この一週間腸炎ですっかり食欲が落ち、水分だけの日が続いていました。昨日やっと三食固形物を食べることができ、腹痛も徐々に治まりはじめました。15分おきにおきた腹痛も潮が引くような感じになってきています。体力、気力が痩せたせいか、甲子園で活躍する高校生がまぶしく見えます。今年はどのようなドラマが展開するのか、興味は尽きません。

この八月は日本人にとって特別な時間が過ぎていくように思います。広島原爆記念式に潘国連事務総長はじめルースアメリカ駐日大使が初めて参列しました。ルース駐日大使は「未来の世代のために、私たちは核兵器のない世界の実現を目指し、今後も協力していかねばならない」とのコメントを発表し、第2次世界大戦のすべての犠牲者に敬意を表した。ということです。また潘事務総長は被爆者や遺族ら出席者が見守る中、原爆死没者慰霊碑に献花。あいさつの中で「被爆者が生きている間に、核兵器のない世界という夢を実現しよう」と呼び掛け、国連トップとして核軍縮・不拡散を主導する決意を世界にアピールしました。戦後65年が過ぎました。現在日本は大きな転換期に差掛っています。多くの人類の犠牲の上に、今の私たちの生活、文化、生命が成り立っています。昨年オバマ大統領はプラハで「核なき世界」を宣言しました。この機運を世界的潮流にするためのも、私たち日本人は大きな人類の使命を付託されているように思っています。

八月は鎮魂の月です。終戦記念日と盂蘭盆会が重なるのも意味ある巡りあわせと感じます。静かに目を閉じ、胸に手を当て、自分の鼓動に先祖の魂を合わせる。人類の、また生きとし生きる全生類の生命に、自分の鼓動を合わせて一つの宇宙を感じる。

鎮魂歌

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暑中お見舞い申し上げます

こんばんは。厳しい暑さが続いています。体調管理に気を付けていたつもりですが、ウイルス性の突発腸炎で苦しんでいました。かれこれ三日程ただただ水を飲んで凌いでいました。きりきりと差し込む腹痛に何をする気力もなく、ごろごろテレビばかり見て時間をうっちゃっていました。その後遺症で腰を痛めたなんて、踏んだり蹴ったりです。これから八月、厳しさも増す中、どう踏ん張るか。思っただけで胃が痛みだしました。

日本列島はいろんな感情で蒸しかえっています。進む方向が見えないのも、不満の原因なのでしょう。長く続く国内デフレも限界にきているように思いますが。政治能力のない親方の元では、早くも行き詰まった日本を感じてしまいます。少し前までは、希望もあったようなのですが、これもそれもウイルス腸炎で萎びてしまいました。

まあ、ブログを書こうなんて思うくらいになったことは、元気が出てきたということなのでしょう。あまり復活の兆候が見られないので、昨日病院に行ってみたのですが、抗生物質のお薬よりも自然治癒を待ったほうがいいといわれ、大きなことになっていなければ我慢しようと思いました。下痢を止めるのもケースによって色々なのでしょう。今回は解毒の意味もあって、水分補給をしながら体調が戻るまで待つことにしました。普通なら次の日に復活してもいいと思うのですが、年のせいなのか完全復活まではまだまだ遠いようです。

工房は夏休みもとれずにいます。仁清写し「玄緒香合」のオーダーメイド頂いて作り始めました。11月にお使いになるのですが、このタイミングですでに作っておかなければ、間に合わなくなると思っています。かなり手間仕事の上、焼き上げて蓋と身が合わないことも多くあり、また身が細工上分厚いところがあり乾燥時に亀裂が入ることもよくあります。

今回は3個作っておきたいと思います。モチベーションが落ちないようにするのも、仕事のうちです。普段健康と思っていてもいろいろと付加が掛かっていて、思わぬところで体調を崩してしまいます。皆様もくれぐれもご自愛くださいますよう、暑中お見舞いと共にお祈り申し上げます。


玄猪香合

暑中お見舞い申し上げます

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夏とともに

こんばんは。一挙に夏休みモードに入ってきました。先週までの梅雨はどこへやら、変わり身の激しい夏となりました。季節が変わると同時に、我が家の台所で行列をなした蟻たちもまた、どこかに行ってしまいました。今日は身体が火照りやたらテンションの上がる一日でした。午後7時になると、空一面赤く夕焼けに染まります。蜩のなき声が山間にこだましていきます。とうとう全面夏の景色になりました。 

昨日も今日も工房は休みなく仕事を続けています。梅雨の期間仕事も停滞していましたが、この一週間天気予報は晴れマークが続いていて、ここで一気に遅れを挽回したいと思っています。

乾山食器、銹絵呉須絵桔梗紋深向こう、描き落し葵紋大鉢二種。すたっふMさんが描いている、金描色絵毬紋5寸皿を今月25日までに納めたいと思っています。今週何とか一窯焼いて、ようびさんに持っていこうと段取りしています。押せ押せで天気とにらめっこしながら仕事をしています。

昨日、藤原誠太著「だれでも飼える 日本ミツバチ」という本を買いました。現代式縦型巣箱でらくらく採蜜、という副タイトルが付いています。この春何の知識もないまま始めた養蜂(?)ですが、巣箱の中の様子もわからないまま夏になってしまいました。分蜂は終わったと思うのですが、これからどうなっていくのか、進行具合がさっぱりわかりません。
丁度そのような時、経済新聞にこの本が掲載されました。これだと思いさっそくネットで調べ買って読み始めたばかりです。なかなか面白く、これはどうも自分としては嵌りだしたと感じています。日本ミツバチといい関係でいたいと思い出しました。

日本ミツバチと暮らす生活って、考えても豊かな思いになります。もっと勉強してみたいと感じています。この地域厳選の蜜を味わってみたいなあ、と今からわくわくしています。

ここに来た当初、畑を借りいろいろな野菜を作りました。手作り野菜と手作り食器。子供たちに情操豊かな暮らしをさせたいと思っていました。今は畑を耕す時間もなくなってしまいました。しかし今回日本ミツバチはかなり自分としていい感じになれそうです。みんな喜んでもらえるし、日々観察することも楽しみになります。工夫も必要だし、箱も改良をしなくてはいけないでしょう。いろいろと手間がかかりそうですが、やり甲斐もありそうです。
蜂蜜ができたら陶器でポットを作ってみたいと思っています。さて、どうなるでしょうか?秋の楽しみといたしましょう。

夏とともに

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季節が変われば吹く風も変わる

こんばんは。近畿地方に大雨を降らした低気圧が去り、各警報も解除されました。明日から梅雨明けと聞きますが。今年は暑い夏になるそうです。大雨や洪水の後は猛暑、熱波とニュースのネタは尽きませんね。気候が年々過激になり、それにも慣れてきた感があります。10年、20年前を思うと今は相当ハードな世の中になっていると思います。

明日梅雨が明ければ夏がやっています。今日整骨院に行って整体を受けてきました。身体のモードが夏様式に変わったようです。いつもなら週末になれば心身とも喘いでいたのに、今日はイケイケ、ルンルン、「いちょ、この夏やっていこうぜ!」って身体が言っています。どうもこの夏はハードなのでしょうね。身体がそれに備えているのでしょうか、わかりませんが。

工房は乾山葵紋大鉢の轆轤挽きしています。仕事は遅れ気味なのですが、明日から晴れ間が続く様で、乾燥も進み遅れを取り戻せると思います。

7月に入り選挙の影響か景気が一段と冷え込んでいるように思われます。今日信楽からクラブで使う土を持ってきてもらった業者さんとの会話。

「どう、そちらの景気は?」

「いつもながら売れてません。特に7月に入り、さっぱりです。あきまへんわ。」

「増税発言のせいとちゃうか。いらんこと言うよって、みんな財布のひもしめたんとちゃう?」

「どうでっしゃろか。」

「今何売れてるの?」

「中途半端なものは売れませんわ。」

「どこも一緒やね。淘汰も進むとこまで進んだかね?」

「やめるとこは、ささっとやめていきましたわ。まあ、残ったとこもぼちぼち何とかやっていってるんでしょね。」

「今度信楽で『信楽まちなか芸術祭』っていうイベントが10月からあるんです。町はこれにかけているようです。」

「ふうーん。20年前の祭りのようね。少し焼きものブームに火でも付けばいいんやけど。まだまだ、湿気てて、さむいな。」

季節が変わればまた新しい風も吹くでしょう。そんなことを期待しているこの頃ですわ。

蝉が鳴きました

こんばんは。梅雨も終盤になり各地で大雨の被害が続出しています。皆さんの地域は大丈夫でしょうか?私の住んでいる貝塚市の山間部では、今のところ大きな変化はありません。しかし今夜から明日いっぱいにかけて断続的に大雨が降るということです。

この地域は昭和40年代に一度大きな洪水にあっています。三日も四日も雨が降り、奥の山では木が何本か倒れ、それが川を塞ぎダム状態を作っていたそうです。その夜はどのくらい雨が降ったかわからないといっていますが、どどどぉぉーん、と闇を突く不気味な音とともに、一気に田畑はもちろんのこと、川の付近の家々も、あっという間もなく押し流されたということです。怖いですね。

それで大阪府はここに大きな砂防ダムを築きました。それでも10年ほど前、川があふれるほど降った時がありました。その時は気が付けば一週間雨が降り続いていました。村の人もその時はかなり気をもんでいました。

そのことを思えばまだまだ山は十分貯水ができると思います。昨年地滑りで広島の特養老人ホームが土砂で埋まってしまいました。その時の地滑りは、今までのような地層表面の地滑りとは違って、深層的な地滑りと聞きました。いったいなぜそれが起こったのか?その特集をNHKで見たことがあります。すべて異常気象と言ってしまうのは避けたいと思うのですが、確かにこの10年近くは地球規模で大きな変化が起こっていると思います。

CO2の温暖化も大きくな影響と思いますが、今地球は1万5千年周期で氷河期に向かっているとも言われています。どちらにしても大きな変化が今起きていることは確かなようです。各国はこの認識で食糧の備蓄であったり、水の確保であったり、自前エネルギーの確立に急いでいると聞きます。
日本は今どのようにこのことについて実行されているのでしょうか。目先の政局ばかりが毎日報道させています。管首相の魂の抜かれた顔を見ていると、首相の器ではないように思えてきます。秋には政界編成が起こるかもしれませんね・

と色々考えてみましたが、今日の仕事場は、乾山桔梗紋深向こう轆轤挽きしました。桔梗紋は秋の器ですので、今月には納品しないといけません。葵紋の大鉢も急いでいます。来週は梅雨も明け本格的に夏がやってくると聞きます。いいお天気が続くと品物もよく乾いてくれるので、仕事に弾みがついてきます。
もう少しで夏が来ます。今日蜩のなく声を聴きました。

雨にも負けず、今日もまた

こんばんは。ワールドカップはスペインの初優勝で幕を閉じました。やはり何といっても今回は「ガンバレ!日本」が相当本気で頑張ってくれたおかげで、ワールドカップの各試合を私ごときも十分楽しませてもらうことができました。ワールドカップで勝ち進むって、こんなにも楽しいことなのだと実感いたしました。国を挙げて熱狂することに多少理解できました。もう一試合日本が勝ち進んでいたら、この幸せ感はきっと倍になったのでしょうね。わかるわかる!みんなで楽しみを共有することって、何とも言えない幸福感に満たされます。よかったよかった。

野球の話になりますが、じわじわと楽しくなってきたのが、明日から始まる「阪神対巨人」、甲子園での首位攻防三連戦です。0.5ゲーム差まで追い上げてきた阪神には勢いがあります。4カードの勝ち越し。それも一気に大量点で逆転するという、あの2003年にリーグ優勝した時のことを思い起こします。対する巨人さんは投手崩壊で4連敗。このままだと首位は頂いたものといえますが、明日はどうも近畿地方は大雨との予報。残念ですね。首の皮が一枚残ったという思いですが、早いうちに形を決めたいと思います。

次の話は選挙です。この参院選はなんだかよくわからないまま終わったという感じです。管さんも何を言いたかったのか?いまだ真相はわからないという感じです。なぜ国会審議もないまま、増税を選挙の争点にしたのか?民主党の驕りだと思います。管首相は、どうも過大評価されているように思えて、私は期待薄いです。管首相にとって、これからの国会は大変難しいでしょうね。このままだと衆議院の解散も近いかもしれません。いいのかな、こんな政局ばかり続いていて。日本丸よ!どこへ行く。竜馬が言うように、日本を洗濯するぜよ!ガラガラポンもあり得るし、大連立もありかな?管さん!負け戦で魂抜けてんじゃないの。頑張りや、底意地みせてんか。国民は喘いでいまっせ!
とか言いながら、一週間が始まりました。今年の梅雨は長いと聞きますが、何年か前のように、梅雨明けもないまま秋に突入となるのかもしれません。何もかも難しい世の中になってきました。じめじめっと湿気の中、どんより心も重くなってきます。

今日の仕事場は、仁清写し「色絵毬紋茶碗」の削り仕上げをしました。また仁清茶碗の形を借り、何点かぐい呑みを作りました。色絵のぐい呑みも、なんとかものにしたいと思っています。明日から乾山陶器に仕事を移していきます。今日は従来の乾山土に種赤(黄土)を多く加えて30キロほど練りました。葵紋大鉢と桔梗紋深向こうを作ります。梅雨に負けず轆轤をビンビン挽いていきますよ。

織姫と牽牛、大雨は豊作の証し

こんばんは。今日は七夕です。織姫、彦星が年に一度出会う日ですが。あいにく梅雨の真最中、土砂降りの雨でびっしょり濡れた短冊が何とも哀れです。次女が幼稚園の先生をしているので、いろいろと暦のことは気にしているのですが、どのように暦の二重構造を理解させているのでしょうね。日本の伝統とちぐはぐな季節感を持ったまま子供たちは育っていくのですが、どこで修正が入るのでしょうか?ちぐはぐなまま暦に頓着なく暮らしていくのでしょう。風情も風雅もあったものではありませんね。

この時期天の川はなかなか見られることが少ないのですが、「お父さん、天の川ってここでも見られるの?」って夕食時に娘が聞いてきました。この家は天の川の真下にあるよ、というと驚いていましたが、いまさら何を、とも思いました。

八月の初旬、背骨をグーッと反らし、首をこれでもかっていうくらい曲げ、晴れた夜空を見上げると、無数の星々が薄ぼんやりしながらもなんとか見えてきます。一見してこれが天の川とはわかりませんが、目を凝らし、じっと見ていると、確かに見えてきます。ミルキーウエイっていうのでしょうが、そんなにはっきりは見えません。
織姫や牽牛が鮮やかに見えるのは八月の夜空です。浴衣が似合う季節ですよね。野尻抱影著「星三百六十五夜」という本を思い出しました。二十代半ばで読んだ本ですが、夜空を見上げるたびに思い出す一冊です。

工房は磁器の素焼きをしました。灯油窯に入れ、950度位で焼くことにしました。800度くらいでは、どうも焼き切れていないようでしたので、900度以上で焼くことにしました。午後一時半に火を入れ、焼き終わったのは午後10時でした。明日からすたっふMさんが来て、磁器のお皿と猪口に絵付けをします。一度釉薬の掛け損じをした作品で、もう失敗は許されません。それで前回より高めの温度で素焼きをしてみました。

明日は京都の陶芸専門校の生徒さんが見学に来るということです。今の時代、工芸をやっていくのは大変だと思いますが、私たちもいかに後継者を育てるか、本当に考えていかなくてはならないと思っています。今の人たちがどのように工芸を思っているのか、一度素直に聞いてみたいと思っています。

エンデバー来たる!

こんばんは、明日は七夕です。相変わらず梅雨空は変わらなく蒸し暑い日が続いています。旧暦では彦星も織姫もあうことができるのでしょうが、太陽暦では生涯会うことはできないでしょうね。日本人の血肉となっている暦はいつ頃からできたのでしょうか?暦は天皇家の専売特許だったのですが、織田信長が天皇から奪おうとしその争奪戦の上、明智を使って本能寺の変が起こったとも言われています。徳川幕府になり暦は幕府が決めることになったと思いますが、、、私の記憶には定かでないです。また勉強しておきます。

工房に新しいパソコンがやってきました。午後からすたっふMさんが来てセットアップに時間を費やしてくれています。旧のパソコンからデータを移行しようと思うのですが、旧のパソコンはタワーがおかしく、マウスが起動しなくて作業が難航しました。結局、Cドライブとやらを抜き、新しいパソコンに付け加えると中身が見られるらしい、、、私には難工事ですが、すたっふMさんの弟さんがその辺りに詳しいらしいです。今夜にも弟さんのご機嫌を伺いながら、そろり、そろりと聞いてみるらしいです。うまくいけばいいのですがね。

新しいパソコンのセットアップが難なく進めることができました。といってもかれこれ3,4時間かかってしまいました。パソコンの最初の仕事はこのブログを書くことでした。新しいキーボードは快適ですよ。OSはWindows7でcpuはインテルCore2Duo、メモリーはグラフィックを使うので4GB、まぁ、この位あればスイスイ楽々と作業がこなせるということです。楽しみですね。といっても私はワードで文章を打つくらいなものです。後のいろいろの作業はMさんがやってくれているので工房でもどんどんパソコンをいじれる環境にしようということです。

京焼ビールカップ

今日の仕事は京焼に戻り、ビールカップを作りました。
娘の先輩がホームページを見てくれ「京焼 色絵水仙文ビールカップ」を気に入ってくれたのですが、あいにく売り切れていました。「京焼 色絵瓢文ビールカップ」も在庫切れで、申し訳ないことをしました。丁度、磁器のろくろも終わったので、グットタイミングでカップを作ることができました。10個ほど水びきし、明日は抹茶碗を作る予定です。
乾山陶器の土を少し赤みを増すテストをしなければならないので、一窯分の京焼を何種類か作っておきたいと思っています。
じめじめと湿気で工房も喘いでいますが、負けずに頑張っていきたいと思っています。

蒸しかえる暑さの中で

こんばんは。南風が強く吹いて湿気が最高潮に達しています。まるでプールで泳いでいる感覚でいます。台所では蟻が一列、また一列とお鍋に行列を作っています。何とも(笑)梅雨の風景ですね。山暮らしはこんなことでいちいち気にしているとやっていけません。

最近やっとイタチの侵入に終止符が打てそうです。突然の話ですが、このイタチ野郎だけは何とも手ごわいですよ。明日から孫がやってくると云うので、イタチ野郎には気をつけないと赤ン坊までかじるということです。この格闘はかれこれ二ヶ月くらい続いていて、そこら中の穴という穴は塞いだのですが、本当に「イタチごっこ」というように、次から次に別の侵入路を見つけては入って来ます。それにイタチの最後っ屁、臭いのなんのって、なかなか匂いが取れません。もうイタチと格闘するのにほとほと疲れました。
しかし最近やっと屋根裏の隙間をひとつ発見できました。ここがきっと最後の経路と思われました。痛恨の見落とし。早速梯子をかけ板で隙間を塞いでみました。結果この二日ほどは侵入していませんが、安心していいのやら、まだまだ戦いが続くのやら。何とも言えません。私たちの仕事もイタチのように色々な可能性に挑戦していきたいと前向きに評価したいのですが。何とも腹立たしい限りです。

巷はワールドカップに参院選挙。どちらも明日の日本は分からない。なんて、謎かけしても始まりませんが。こんな大事な局面に誰に投票したらいいのか、何とも選択肢のない先行き不安な選挙になっています。といってもまだもう少し時間があるので、じっくり各立候補者を見ていきたいと思うのですが。批判するのは簡単なのですが、どこにこの選挙の本質があるのか、何故性急に消費税を国会の議論以前に選挙のテーマにし始めたのか。色々な思惑が交差して、何とも判りづらい選挙になっています。民主党の内部でのダブル選挙になっているのも、判りづらい要因だと思うのですが。はたして過半数を管政権に与えていいのか、政界再編成に持ちこませたほうがいいのか?世界の難局にしっかりした政権を立てるほうが日本の国益にとっていいのか?難しい選択を私たちは迎えています。どちらにしても苦しいですね。

今日の仕事場は千客万来で、次から次に人がやって来ました。人がやってきた分色々な情報も入ってきて、私たちの仕事にとっていいことなのか、はたまた厄介なことなのか?こちらも何とも云い難いことだらけです。デフレ社会が定着して、国内で物がなかなか売れません。そうですね、今は物を売る時代ではないのでしょう。では一体何を売り、何を買うのでしょうか。
少し面白くなってきました。色々やってみたいと思います。

蒸しかえる暑さの中で

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慌ただしい一週間

こんばんは。慌ただしく一週間が過ぎてしまいました。品物を納めにようびさんに行ったのが先週の火曜日。その日電話注文で紫陽花の角皿が売れ、それに合う桐箱がほしいということで、ようびに出発間際バタバタしながら寸法を取ると、案の定それが間違っていて、最速して作った箱がオジャン。またまた作り直してもらい、金曜日クラブから帰って、墨を磨りこころ落着かせ箱書きをしました。19日土曜日に会社のパーティーがあってそこでお渡しするということでした。なんとか間に合わせることができたのですが、先週は全てにチグハグが付いて回りました。

日曜日、甥の結婚式で京都に出かけました。雨の京都は車がいっぱいで、三条辺りから渋滞で東大路はなかなか進まない状態でした。最近の結婚式は、神前でもなく、アーメンでもなく、仏前でもなくて、人前式という形式が流行りだそうです。親族一同の前でみんなに承認してもらうということのようです。いいと思いました。色々な価値観を持っている方々も参加しやすい形式のように思いました。結婚式もこの様になって来たのだから、葬式もまた変わっていくといいのにと思うのですが。江戸封建社会の檀家制度が、葬式を独占しているように思います。地獄、極楽を作ってあの世の引導を渡すという事も、時代にそぐわなくなっているようにも思うのですがね。ついでに言っておいきますが、「悟り」なんて誰が発明したのでしょうか。仏と凡夫に分けて「浄土」往生、そろそろ其処も私たちは卒業としましょうよ。もう宗教の時代ではないでしょ。

そんなこんなを考えながら、若者が作る「結婚式」に参加し、シャンパンに酔いながらもしっかりフレンチを楽しんで参りました。80歳を超えた父を連れていくのは大変でしたが、人生の半ばを過ぎ、往く世界、またやって来る世界が同時に見え、人間って何、生きていくって何、としきりに考えてしまいました。

この二三年ですっかり世界が変わってしまいました。以前の価値観が全くと言っていいほど通用しなくなりました。ただ言えることは、ある意識を持って生活しなければ人や社会との繋がりもなくなってしまうと思うようになりました。テレビで無縁社会というテーマの番組がありました。不気味なタイトルだな、と思いながらも案外普通と見える生活の中に大きな穴が開いているのだと思うようになりました。

個人が意識を持って社会と繋がりを持つことは、その個人が社会に対して何をするのかをはっきりさせなければいけなくなってきました。なかなかそのことはハードな事だと思うのですが、しかし時代がそのことを個人に迫っているように思うこの頃です。
工房は磁器の仕事にかかり出しました。

慌ただしい一週間

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乾山葵紋大鉢

こんばんは。関西は梅雨の晴れ間で、一気に気温が上昇しました。独特の蒸し暑さがとうとうやって来ました。工房の付近はちょうど湿気の溜まり場のようになっていて、ジワーッと床下から水が湧いてきそうな季節です。熱帯夜とまではいかなくても、徐々に亜熱帯雰囲気が醸し出されています。
夜11時頃になると、ついついワールドカップにチャンネルを合わせ、いけないいけないと思いながらも日付変更緯線を超えてしまうこの頃です。それほどサッカーに興味のない私ですが、やはりワールドカップは全然違って見えてきます。熱を上げている方にはたまらなく酔いしれる二週間なのでしょうね。ガンバレ日本、なんてね。

工房は乾山陶器の見本も焼け、また注文の十草紋汲み出しや飯碗なども綺麗に仕上がりました。昨日早速工芸店様に納めてきました。その日大阪梅田は土砂降りの大雨。ごと日も重なって車の渋滞がかしこに有りました。しかし予定の4時には何とか間に合うこともできました。

乾山葵文大鉢昨年越しの乾山葵紋大鉢です。端反りを抑えるようにということと、高台を広く取るということが課題でした。形はほぼ合格をもらったのですが、葵紋のバランスに少しコメントが付きました。駄目出しとまでいかないのですが、微妙な感覚的な御話になりました。
感性の一致という奇跡的な場面はなかなか望めないのですが、それでもコツコツと資料を集め、一つひとつイメージを作り上げてきた鉢です。ほぼ出来上がったものだと自負して居ります。真木さんも時間が経つうちにどう変化があったのか、「最初と違って見えてきた。これでいいわ。これがいい。」ということになりました。万歳三唱。ははははは。

ひとつ課題を頂きました。土の色を少し濃くしようということになり、テストピースを出すことになりました。信楽の水ひ土に種赤という黄土を混ぜるのです。この割合がなかなか微妙なもので、窯によって違うのですが、私どもは少し色を浅く持っていく傾向があります。濃いとコントラストが出て輪郭もはっきりするのでしょうが、そうすると私が出したい輪郭のゆらぎが損なわれると思うのです。しかしもう少し赤土を混ぜ濃くしたほうがよさそうに思います。そうすれば先ほどの葵のバランスも整ってくると合意致しました。

何といっても焼き物は、一に土、二に土、三に土。土が目的のものに合えば、全ての事は後から付いてきます。土こしらえで全てが決まると言っても過言ではないでしょう。もうひと踏ん張りいたしましょう。

十草紋大汲みだし、十草紋飯碗の窯詰め

こんばんは。初夏の清々しい御天気も明日限りの様です。日曜日から本格的に梅雨入りの模様です。家周りの草刈や戸湯掃除をしておかなくてはと思っています。蜜蜂の箱も雨対策をしておかなくてはなりません。南風にあおられて、雨が箱に入らないようにトタンで壁を作って置きました。蜂たちは今日もかいがいしく朝から蜜を集めに飛び立っていきます。梅雨なると活動がしにくくなりますね。どの様な状態になるのか観察したいと思います。

今夜はこの付近に蛍狩りをしに来る人たちで賑わっています。まだ早いと思うのですが、子供つれでタモまで持って来ています。昔、石川県の山中温泉よりまだ山に入ったところに住んで居たときのことです。この季節になると川の付近で無数の蛍が飛び交い始めるのです。周囲は鼻をつままれても分からないくらい真っ暗で、ただ川の音が聞こえるばかりの道を行くと、あるところに来るとなんとこの世とは思えないくらいの蛍の群れが、突然現れてきました。初めての光景で、家内と二人で言葉を失ってしまいました。

この季節、蛍に笹百合。定番ですね。山暮らしをしていて何とも嬉しいのが、この笹百合を探すことです。年々数が減って、私が大事にしている秘密の花園もめっきり少なくなってきました。今年人に頼まれたので、少し早めに山に入ってみたのですが、何とか数本確保できたくらいです。この百合を家内にあげると、とてもいい顔をされるので、こちらも嬉しくなってひとつ、またひとつと探しに行きたくなります。家中が何十本と百合だらけになって、何とも高貴な香りに包まれてしまいます。梅雨の湿った空気と官能的な百合の香りが、この季節の醍醐味になっています。

工房は十草紋大汲みだし、十草紋飯碗、乾山陶器見本の窯詰めです。すたっふMさんが昨日の釉掛けの手直しをしてくれたので、難なく窯詰めは終了。午後6時半、点火。明日朝まであぶり焼きをしていきます。

喝!

こんばんは。梅雨入り前の今日は穏やかな一日でした。竹の若葉が風に優しく揺らぎ、工房から見える景色にふと身も心も解放されていきました。身体に何もストレスのない一日って有りますね。大気と身体のペーハーが同一状態って、そんな感じかたをしているのですが。自然と融け合っているのですね。こんな日は、一瞬このまま死ねたらいいのに、なんて思ってしまいます。年のせいなのかな?静かにこのまま幸せを思い、なんてね。
心が定まらないからです。ふわふわしているのもいいのでしょうが。

今日の工房はどうもピントが狂っています。あほな事言ってる場合じゃないですよ。本日窯入れする作品の釉薬を間違えて掛けるという、何とも有りえない大失敗をしでかしてしまいました。オーダーの磁器七寸皿や蕎麦猪口諸々、、、。何を狂っていたのでしょう。疲れとか何やかや、、、とか、色々重なっているのでしょうが。ううううんんんん、、。初めてです。釉薬を間違えるなんて。心を切り替えようと必死ですが。

仕事を入れすぎているのでしょうが。もう一度自分を取り戻して、強い気持ちでやり直していきます。
早速乾山陶器に仕事を切り替え、今夜は見本の素焼きを始めました。午後11時半。素焼き窯終了の予定です。

喝!

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乾山葵紋大鉢はこれで

こんばんは。6月に入って気持ちのいいお天気が続きます。天気予報を見ていると日本列島がすっぽり高気圧に覆われていて、当分はこの様な穏やかな気候が続きそうです。私は梅雨に入るこの10日ほどの天候が一番好きな気候です。昔子供たちがまだ幼かった頃、よくこの時期の真夏日を狙って海に出かけて行きました。もちろん海岸に人気はなく、私たち家族だけが海水着を着ていち早く夏を満喫していました。今でも目を閉じればこの時期、山間の工房にいても当時の潮騒が聞こえてきます。赤貝やサザエと採ってきて、囲炉裏で炭をおこし食べたことが目に浮かびます。色々な思い出の詰まった季節です。

工房は土練機の掃除と磁器土の再生をしました。磁器土は教室で使うということで、生徒さんにも手伝ってもらうことにしました。真空土練機用のオイルがなくなったので、出光のガソリンスタンドで直接注文して買うことにしました。いつもは土練機の業者に頼んで2リットル缶を送ってもらうのですが、大変割高になってしまいます。業者から直接仕入れたほうがが安いと言われたので、近くの出光ガソリンスタンドを早速ネットで探してみました。出光GSくらい貝塚に有ると思っていましたがそれが一軒も無く、結局堺まで行くことになりました。土練機のオイルは思った以上によく使うので、20リットル缶一つあればかなり小まめにオイル交換する事が出来ます。まあこれで10年はもつでしょうか。ははははは。

乾山葵文大鉢

五時になったので生徒さんは帰り、明日に土練は持ち越しになりました。私は乾山陶器見本の削り仕上げに戻りました。今日は何回も駄目だしをもらっている、葵紋大鉢の削りです。先日このブログで紹介したように、自分の思っていた形と大きく違っていて、それじゃあ何べん作ったってアカンはずですわ。私が今まで思っていた鉢のイメージと大きく違っていました。今回でようやく形を出すことができそうです。大阪市立図書館まで資料を借りに行った成果があったと思います。この資料のお陰で色々な発見がありました。今後乾山陶器のイメージを作るのに大いに助かります。

今週も色々な仕事が入り組んでややこしいですが、来週月曜日には窯を焚きたいと思っています。お天気が続きそうなので乾山陶器見本を削り終え、早く白化粧を掛け乾かしたいと思っています。

5月の総括

こんばんは。とうとう五月も過ぎていきました。今月の大きなイベントは先週のクラブ創部20周年の展示会でしょう。総勢30名のクラブ員が初めて展示会を自主的にするとあって、こちらも時間と労力を惜しまず提供しました。いい評価を頂いたのはクラブ員もそうですが私も嬉しい事です。しかし美術、芸術、文化の理解は、単にセンスと云えばそうなんでしょうがなかなか伝達は難しい限りです。地道に色々な経験を積んでもらうしか、伝えようがないと実感して居ります。

気持ちのいい天気が続いています。少し肌寒いのも頭が冴えて云い感じです。月末の週初めもあって道路や銀行はすたっふMさんが云うにはすごく混んでいたそうですが、さすが貝塚、田舎ですね、そんなことは全く関係有りませんでした。難なくに会計仕事を終え工房に戻って来ました。

5月の総括

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